GAFAMが抱えるもう1つの問題点
GAFAMが抱えるもう1つの問題が、「独占禁止法制」への対応。これらプラットフォーマーは事実上マーケットを独占しているため、事業の方針によっては公正な競争を阻害してしまう可能性があります。
【Nobby‘s point】EUの法整備がきっかけとなり、個人情報保護の動きへ
最近ブラウザでWebサイトを見ていると、“Cookie”の使用同意を求めるポップアップが出てくることがあります。
これも、実は個人情報保護施策の一環です。以前は、ユーザーがどのようなWebサイトを訪問しているかというデータは特に了解なく収集・利用されていました。
しかしEUにおいて、「EU一般データ保護規則(GDPR)」が制定され、個人データの取得に対して厳しい制限が課されました。インターネット上では国境を越えてデータがやりとりされるため、各国のインターネット関連サービスはGDPRへの対応を余儀なくされています。
中国の大手IT4社・BATHの成長
世界のIT市場において、年々存在感を増しているのが中国の大手IT4社です。GAFAMに対して、その頭文字を取って「BATH」(バース)と呼ばれています。
【BATH】
・Baidu:検索エンジンサービス。世界シェアで見ると、Googleに次いで2位(2020年)
・Alibaba:ECサイト「Alibaba.com」などを運営
・Tencent:メッセンジャーアプリ「WeChat」などの開発
・Huawei:スマートデバイス製造
中国IT企業の優位性として、“国内個人データ収集にあまり制限がない”ということが挙げられます。民主主義国に比べ規制が緩いことや圧倒的に人口が多いことから、個人情報の取得やビッグデータ活用の側面ではGAFAM以上にアドバンテージがあるとも言えるでしょう。
世界No.1の人口を保有する中国は、国内だけでも十分な市場が存在しています。
さらに外資系企業が提供してきた技術も十分に蓄積されており、今後も大きな成長が見込まれます。
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DJ Nobby
経済キャスター、金融コメンテーター、ラジオDJ