上がり続ける介護保険料、金額は3倍近くに跳ね上がり…
介護保険料が上がり続けているのは、ご存知ですか?
介護保険料は市町村(東京23区は区)ごとに決められます。各市町村では、3年ごとの改正のタイミングで保険料の基準額を見直します。
介護保険の被保険者は、65歳以上の「第1号被保険者」と、40~64歳までの医療保険に加入している「第2号被保険者」とに分かれています。
「第2号被保険者」の介護保険料は、事業者との労使折半で、各医療保険者(健康保険組合、共済組合)ごとに計算方法が異なります。厚生労働省老健局の発表では、2000年の全国平均は月額2075円(事業主負担分、公費分を含む)でしたが、20年には5669円と3倍近くに跳ね上がっています。
2000年当初は月額2911円だった「第1号被保険者」の介護保険料も、18~20年までの全国平均は5869円に上がり、21年には6014円で、初めて6000円を超えました。値上がりの要因は、高齢化の進行と介護保険サービスを提供する事業所に支払う介護報酬の引き上げです。
すでにサービス利用者の自己負担割合も、所得に応じて1~2割から1~3割へ引き上げられています。
60歳で払い終わる年金とは違い、健康保険と同じく、介護保険料は65歳以降も払い続けなくてはなりません。あまり意識されていないかもしれませんが、介護保険料は一生払い続ける保険なのです。