(※写真はイメージです/PIXTA)

子どもが心臓病を患いその治療費のために1億円を稼いだ女性社長。これまでさまざまな困難に直面してきましたが、その度に「実はラッキーなんだ」と考え、乗り越えてきたといいます。ドバイ在住のミリオネアの高嶋美里氏が著書『『ドバイ式 資産が0から1億円に増える究極の投資スキーム 一生お金に困らなくなる3つのステップ』(つた書房)で解説します。

急なロックダウン…無一文で家に帰れなくなった

私がドバイに移住したのは2020年の2月です。その前はシンガポールに5年住んでいましたが、私がハワイに留学中の娘(心臓病だった方)に会いに行ったタイミングで、なんと突然シンガポールがコロナ対策でロックダウンを行い、入国できなくなってしまったのです。

 

そのときの私は3日くらいでシンガポールに戻る予定で、持ち物は小さなスーツケースのみ。中身は洋服3日分、化粧品だけです。銀行のトークンやら日本のクレジットカードやらはもちろん、現金も何もかも持っていませんでした。

 

かろうじて持っていたのは、ハワイで使えるようにと持って行っていた米ドルのデビットカード1枚のみ。しかもそのカードに入っていた金額は、アメリカでやっていた旅行のMLM(マルチレベルマーケティング)の報酬の5万ドル以下のみです。なぜならカードに送れる上限額が5万ドルだったからです。

 

ウォレットのログインには携帯電話認証が必要でしたが、シンガポールのSIMカードを持ってきていなかったため、追加送金もできません。ハワイから直行で戻る予定だったから日本のSIMも持っておらず、ハワイのツーリストSIMでは何もできない状態です。つまり、私は銀行送金もできないし、デビットカードにお金を移すこともできないし、着の身着のまま突然一文なしになってしまいました。デビットカードに入っていたドルの残高は、ハワイ滞在中のホテル代や食事代、コロナのおかげで何度も取り直した飛行機代金にと、あっという間に減っていきました。

 

このような状態になり、「ハワイもシンガポールのようにロックダウンされては困る」と考えた私は、とりあえず日本に行きました。しかし、住むところもない、カードは1枚、お金もない、手も足も出ない何もできないという無力な状態です。しかもタイミング悪く、その少し前にドバイで分割購入していた13億円の不動産の2回目の支払いが迫っていました。

 

シンガポールのSIMカードがないと振り込みができないので、分割の2回目の支払いがどうしてもできません。分割支払い額は、3ヵ月ごとに5000万円でした。

 

不動産の分割支払いには小切手を発行するのですが、当時のドバイでは残高不足で小切手が不渡りになると逮捕されるという法律だと聞いて、真っ青になったのを覚えています。

 

自分ではどうすることもできない事情で逮捕されては困るので、支払いを待ってくれるように苦手な英語で交渉したり、シンガポールに入国できるようにレターを何度も出したりと、やれることは全部やりましたが「できません」という非情な回答しか返ってきませんでした。日本で新たにビジネスを立ち上げて日本円を稼いでも、マイナンバーを持たない海外移住者の私は、日本の銀行からの海外送金ができません。

 

そこでもう思い切って、そのままスーツケース1個でドバイに引っ越すことに決めました。ドバイで新規に不動産支払い分のお金を作り出そうと決めたのです。

嫌なことがあっても幸運で捉えたほうがうまくいく

ここまでの話を聞くと、踏んだり蹴ったりの最悪の状況のように聞こえたかもしれません。ですが、実はここでドバイに引っ越しておいたことが、その後の私にとって非常にラッキーだったのです。人間万事塞翁が馬といったところでしょうか。いずれは引っ越すつもりで家を買っていたので、予定が早まっただけのこと。

 

いつもそうなのですが、「もう最悪!」と思うことが、実は後から「あれってラッキーだったんじゃ?」と思うケースは非常に多いです。長い間、私だけが特別に運がいいんだと思ってきましたが、多分そうではなくて、気の持ちようというか、解釈の問題なのです。「なんでこんな目にあうんだよ!」と腐っているより、「あ、実はラッキーじゃん!」と気持ちを切り替えた方が、何でもうまくいくものです。

 

■SIMカードについての補足

先程のお話に出てきたSIMカード。これについてご存じない方もいるかもしれませんので、余談ですが少しSIMの説明を挟みますね。その理由は後述しますが、SIMカードの知識は富裕層になるために必須です。

 

あなたが普段使っているスマートフォンはどこのキャリアのものでしょうか。日本ではほとんどの方が、ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアで購入しています(この3社を3大キャリアと呼ぶ)。2020年時点では、日本国民の92%が3大キャリアを使っていました。菅元総理大臣のMVNO化推進政策のため現在はもう少し減っていますが、以前は誰もが3大キャリアを使っていた状態でした。

 

SIMはスマホの中に入れて使う小型のICカードです。3大キャリアでスマホを買うと、購入した時点ですでに端末の中にSIMがセットされているので、多くの方はSIMを見る機会がありません。そして日本では、ドコモで買ったスマホにはドコモのSIMしか入らないように改造されています。もちろんau、ソフトバンクも同様で、これを「SIMロック」と呼んでいます。SIMロックの状態でスマホを使うのが当たり前の日本人には「SIMを入れ替えて使う」という概念がありません。2021年10月に新規端末のSIMロックは禁止になりましたが、それ以前に買った人たちの端末は全てSIMロックされています。

 

一方、海外では端末と回線は別の会社が取り扱っています。当然、SIMロックされた端末は存在しません。だから、海外で買った端末にはどの会社のSIMでも自由に挿入できます。私も海外で端末を購入しているので、もちろんSIMロックはされていません。当時、普段はシンガポールの電話番号を持つSIMカードを使っていて、日本に行くときは日本のSIMカードに取り替えて使っていました。ちなみに、その他の国に旅行に行くときは、現地の空港で売っているツーリストSIMを買って携帯端末に差し込み、便利に使っています。このようにすれば、1台の端末でその国にあった回線と電話番号を使うことができます。

 

SIMカードを変えても端末は同じなので、写真データも、LINEなどのデータも、そのままです。変わるのは電話番号だけ。日本のキャリアのSIMには海外ローミングがついているものもありますが、1日2980円+通話料と割高になるので、私のように1ヵ月の間に3ヵ国を旅するような生活をしている場合は、SIMを入れ替えて使うのが最適です。

 

ということで、先程の話で私は手元にシンガポールのSIMを持っていなかったのです。海外でSIMをなくすと面倒なことになるので、アメリカ旅行にシンガポールのSIMカードを持っていかず、シンガポールの自宅に置いてきていました。

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※本連載は高嶋美里氏の著書『ドバイ式! 資産が0から1億円に殖える究極の投資スキーム 一生お金に困らなくなる3つのステップ』(つた書房)より一部を抜粋し、再編集したものです。

ドバイ式! 資産が0から1億円に殖える究極の投資スキーム 一生お金に困らなくなる3つのステップ

ドバイ式! 資産が0から1億円に殖える究極の投資スキーム 一生お金に困らなくなる3つのステップ

高嶋 美里

つた書房

資産を殖やしたければドバイに行きなさい! ドバイ在住のミリオネアが、資産を殖やす5つの武器、今すぐできる種銭100万円の作り方、資産を確実に殖やす案件を見極める方法、構築した資産の守り方などを語る。

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