まずは1億円の資産を目標にする
暗くなる話ばかりを続けてきましたが、とことん搾取されてベーシックインカムで最低限の暮らしをするのが嫌ならば、あなたは今立ち上がらなければなりません。
今ならまだ、古き善き資本主義経済はかろうじて生きています。今後は社会主義国よりもっと悪い、個人に一切の自由がない、お金もほぼないに等しい生活が待っています。戦争や天変地異、異常気象にコロナやらサル痘やら、どこまでが自然災害でどこまでが人為的災害なのかわかりませんが、次々に起こるダメージによって、私たちは変化を余儀なくされています。
お金をめぐる世界も180度変わっていくでしょう。紙幣がなくなって電子マネーになっていくことは誰もが予測している通りですが、その過程で私たちの資産や貯蓄がどうなってしまうのかを予測しきれている人は多くありません。
こうした変化のタイミングは一見、一攫千金のチャンスのように見えます。しかし、そういう美味しい思いをする人が現れないように超管理社会を構築しようとしているし、既に一攫千金を掴み巨万の富を築いた人たちは、為政者側の何らかのコネを持っていた人たちなので、私たちが甘い夢を見てもがっかりするだけです。
しかし、お金の形態は変わってもお金の本質そのものは変わりません。お金はつまり数字ですから、数字に強い人間が勝つのです。ロスチャイルド家の金庫番であるヘッジファンドのジョージ・ソロス氏も、数字に異様に強いといわれています。もちろん、私たちはあんなふうに有名になって、何億ドルも稼ぐ必要はありません。ただ、自分と家族が死ぬまで豊かに幸せに暮らせるだけのお金を、搾取されずに手元に残すことだけを考えればいいのです。
下手すると、全額搾取されて一文なしになり、わずかなベーシックインカムで一生を家畜のように終える可能性もあるので、あまり欲張らずに、とりあえずは1億円を目標にしましょう。円とかドルとかいう単位は将来的になくなるかもしれませんが、今の感覚でわかりやすいように、1億円と書きました。
序章で申し上げたように、富裕層の定義である1億円の資産が、最終目的としましょう。