「一人っ子政策」が経済成長に与えた影響
◆少子高齢化
中国では、1979年~2014年まで「一人っ子政策」が実施されていました。
近年は制限が緩和されたとはいえ、今後少子高齢化が進行することは確実で、“少ない労働人口でたくさんの高齢者を支える”構図が顕著になることが予想されます。
労働者一人当たりの負担の増加が見込まれるため、経済成長にも影響があると考えられます。人口動態を短期間で改善することは難しく、その影響は当面継続しそうです。
日本と中国、これからどうなっていく?
ここまで見てきた経済成長と同様に、中国は軍事的にも勢力を広げています。中国はすでに尖閣諸島などの日本の領土を巡って、領有権を主張するなどの行動を起こしています。
また、日本の排他的経済水域に中国海軍の船が侵入する事件も度々起こっており、日中の軍事的な対立が今後本格化する可能性があります。
中国の海洋進出は領土の拡大以外にも、海底に眠る資源を採掘して利益を得たいとの思惑が見え隠れしています。
一方経済の視点から見ると、中国と日本はこれから密な協力関係を築いていく必要があります。かつては日本が支援する側でしたが、いまや中国のGDPは日本を遙かに上回る水準まで成長しました。
東アジアの経済発展や安全保障を担保するために、アメリカや韓国、オセアニア諸国などと連携して外交関係を方向付けていく必要があります。
DJ Nobby
経済キャスター、金融コメンテーター、ラジオDJ