
SDGsは、Sustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、日本語では持続可能な開発目標と翻訳されている。株式会社電通による2022年4月の「SDGsに関する生活者調査」※1では認知率86%という結果であり、認知度は高まっている。しかし、企業による取り組み度合いの差は大きく、取り組んでいる企業と取り組んでいない企業(取り組んでいるように見せているだけのSDGsウォッシュを含む)との格差は広がるばかりである。今回、企業がSDGs経営を導入して持続可能なビジネスモデルを構築する方法を3回にわたって紹介する。第1回はSDGs経営とはどのようなものか、なぜ取り組むべきなのかを紹介する。
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企業がSDGs経営に取り組む意義は大きい
2015年9月25日~27日、ニューヨーク国連本部において開催された「国連持続可能な開発サミット」にて、150を超える加盟国首脳の参加のもと採択された世界共通の未来ビジョンであるSDGs。その成果文章としての「持続可能な開発のための2030アジェンダ」※2には以下のような文言が記載されている。
<この偉大な共同の旅に乗り出すにあたり、我々は誰も取り残されないことを誓う。>
<誰一人取り残さない>というのは、SDGsの根底にある重要な精神である。
<このような広範でユニバーサルな政策目標について、世界の指導者が共通の行動と努力を表明したことは未だかつてなかった。>
SDGsは人類史上類を見ない規模の世界共通ビジョンである。
<民間企業の活動・投資・イノベーションは、生産性及び包摂的な経済成長と雇用創出を生み出していく上での重要な鍵である。>
<民間セクターに対し、持続可能な開発における課題解決のための創造性とイノベーションを発揮することを求める。>
企業が取り組む意義は非常に大きい。現状の取り組みレベルではなく、創造性とイノベーションの発揮が求められる。
このように、人類史上類を見ない規模の世界ビジョンであるSDGsに企業として取り組む目的は、世界レベルでの課題認識を共有することであり、“誰一人取り残さない”ためにすべての企業が取り組まなければならないものであることは容易に理解できるのではないだろうか。
こうした課題認識のもと、創造性とイノベーションを発揮した企業活動によりSDGsを実現しようとする取り組みを「SDGs経営」と定義する。
企業経営にSDGsを取り入れるにあたって認識すべきことは、持続可能な開発の3つの側面である経済・社会・環境の調和が必要であり、企業活動をこの三側面に対して連動させたアプローチとすることが重要であるという観点である。
自社にとってのSDGs経営はこの経済・社会・環境の課題に対してしっかりアプローチできているか、経済活動が環境課題や社会課題の解決にまでアプローチできているかを考えながら、創造性とイノベーションを発揮してSDGs経営に取り組んでいただきたい。
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