(※写真はイメージです/PIXTA)

所得税を正しく納めるためには、超過累進課税の仕組みだけでなく、所得税の計算に用いる所得控除や基礎控除の知識をしっかりと身に付けておくことも大切です。この記事では、所得税の計算と控除について解説します。

課税所得金額の計算

所得税を算出する際は、全ての所得の合計金額に対して税率をかけるわけではありません。

 

所得の合計額から所得控除額を引いて課税所得金額を算出し、課税所得金額に税率をかけて所得税額を求めます。

 

所得控除額は、個人的な事情を加味して税負担を調整するためのものです。所得控除には、以下のようなものが挙げられます。

 

参照:国税庁「所得税の仕組み」
参照:国税庁「所得税の仕組み」

 

基礎控除は個人の合計所得金額が2,400万を超えた場合に、徐々に控除額が減少します。合計所得金額が2,500万円超になると控除額が0となり、基礎控除が適用されなくなります。それ以外の控除についても、条件に該当した場合のみ控除を受けられます。

所得税額から引く税額控除

所得税額を求めた後はさらに税額控除を差し引くことができます。税額控除の種類は多く、代表的な税額控除として以下のようなものが挙げられます。

 

参照:国税庁「No.1200 税額控除」
参照:国税庁「No.1200 税額控除」

 

税額控除を受けるためには、確定申告が必要となります。正しく納税する、還付を受けるためにも、所得税に関する正しい知識を身に付けることが大切です。

まとめ

所得税概論【第3回】では、所得税を計算する場合に使用する所得控除と税額控除について説明しました。また高所得の方においては、基礎控除や配偶者控除、住宅ローン控除など、受けられない所得控除・税額控除が出て参ります。

 

正しく納税する、還付を受けるためにも、所得税の正しい知識を身に付けましょう。

 

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