事業が失敗し借金2000万円…。「自己破産すればいいか」→じつはそう甘くない!実際に待ち受ける“厳しい現実”【経営のプロが解説】

事業が失敗し借金2000万円…。「自己破産すればいいか」→じつはそう甘くない!実際に待ち受ける“厳しい現実”【経営のプロが解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

お金のことを気にすることなく会社を運営できれば気楽でしょうが、残念ながら現実はそうではありません。経営に携わるかぎり、いつ何時でも資金繰りは切り離せない問題です。2020年に世界が一変してから、お金のことにより向き合わざるをえなくなった社長は数多くいるはずです。多くの経営者が必要とするお金に関する知識と、考え方について、大林誠一氏の著書『社長のためのお金のトリセツ』(かざひの文庫)で解説します。

自己破産はあくまでも最終手段

(※画像はイメージです/PIXTA)
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ですから、自己破産をするのはあくまでも最終手段であると考えましょう。自己破産しても、その選択をしたために再び立ち上がることができた人はたくさんいます。傷が浅いうちに破産を選択するのも、ひとつの方法です。「もしあのとき自己破産を選んでなかったら、いまはない…」という人は、じつはたくさんいるのです。

 

ところで、破産の手続きをするためにも、弁護士を入れる、通知をする、手続きをする…といったことが必要となり、意外とお金がかかります。ですから、少しでも余力があるときに破産をする人も多くみられます。

 

お金がない人でも、お金を借りて破産の手続きをすることができる制度はあります。もちろん、そのお金は後々返済していくものです。前述した通り、自己破産から一定の期間が経過すれば、表向きではありますが、いわゆる「ブラックリスト」から名前が消えます。そうすれば、またクレジットカードをつくることも、住宅ローンを組むこともできます。

 

このように、自己破産にはいい面とそうではない面の両方があることを頭の片隅に入れておいてくださいね。なお、自己破産をする前に使っていたクレジットカードをもう1回持つことは、よほどのことがなければかなり難しいと思っておいたほうがいいでしょう。

※ 本連載は、大林誠一氏の著書『社長のためのお金のトリセツ』(かざひの文庫)より一部を抜粋し、再編集したものです。

社長のためのお金のトリセツ

社長のためのお金のトリセツ

大林 誠一

かざひの文庫

2020年に世界が一変してから、お金のことに向き合わざるをえなくなった社長は数多くいるはずです。 お金に対する基本の考え方、税金の扱い方、融資や資金繰り、雇用に関する知恵、交渉や未来の戦略のこと…。 お金から目を…

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