(※写真はイメージです/PIXTA)

世界的な自動車メーカーであるトヨタに根付くビジネスの方法論は、各業界から注目を浴びています。社員1人1人が目の前の課題に対して「とことん考え抜く」ことを重要視しています。新卒でトヨタに入社し、独立後は社会人教育関連事業を展開、作家としても活躍する浅田すぐる氏が、トヨタ流「考え抜く」メソッドを解説します。

「思考量」ではなく「行動量」の領域の問題

こう捉えてみると、処方箋も明確になってきます。

 

足りないなら、探すなり、調べるなり、聴くなりして、まずはトコトン材料を集めていけばよいだけ。

 

すなわち、これはもう「思考量」ではなく「行動量」の領域の問題です

 

「わからない」ではなく、淡々と「やるだけ」の世界にシフトしたことになります。

 

私が過去の資料を読み漁ったことで停滞を打破できたように、みなさんも仕事で行き詰まることがあったら、ぜひこのエピソードを思い出してください。

 

そして、「本当にできる限りの材料を集めたか?」という自問自答をトリガーに、事態のカイゼンを図ってみてほしいのです。

思考優位から、アクション重視へ

正直、文章として書いてみると「なんだそんなことか」となってしまう人も多いのではないかと懸念していますが……。

 

社会人教育の現場でこの話をするたびに、多くの受講者さんが「本当に目からウロコだった」「この話を聞けたことで実際に仕事のリカバリーができた」「実践的なアドバイスだった」といった感謝のコメントを寄せてくれる実態があります。

 

アタマでっかちになっている思考優位の状態をほぐし、アクション重視の姿勢を促す大事な話です。何とか、この学びを響かせてほしいと願っています。

 

 

浅田 すぐる

「1枚」ワークス株式会社代表取締役
「1枚」アカデミア・プリンシパル
動画学習コミュニティ「イチラボ」主宰

 

本連載は、浅田 すぐる氏の著書『トヨタで学んだ「紙1枚!」で考え抜く技術』(日本実業出版社)から一部を抜粋し、再構成したものです。

トヨタで学んだ「紙1枚!」で考え抜く技術

トヨタで学んだ「紙1枚!」で考え抜く技術

浅田 すぐる

日本実業出版社

世界のトヨタを支える、最大して最強の企業文化「考え抜く」を、トヨタ出身の「紙1枚!」シリーズで知られるベストセラー著者が解説。 著者がトヨタで学んだ、最大にして最強のスキル「考え抜く」とは、どういう状態なのか、な…

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