インフレ環境下における投資は「歴史」が知っている
インフレ環境下での資産形成のあり方を考えるにあたっては、過去の富裕層の行動から有益な示唆が得られます。
数百年の歴史を生き抜いてきた筋金入りの富裕層は、資産をすでに築き上げた人です。資産を積み上げている途中の人とは、資産運用の姿勢がおのずから異なってきます。
富裕層の最優先事項は、「モノを買うチカラ(購買力)」を減らさないことです。つまり、積み上げた資産の実質価値を長期にわたり温存することを目指します。
いま生き残っている富裕層が資産を維持できた理由は、経済環境の変化に応じて適切な資産運用を行ったためだと考えられます。私は、これらの富裕層は経済環境変化に一定のパターンを見出して、行動していたと見ています。
前述の通り、インフレ率は「上昇」「低下」「安定」のサイクルを数十年単位で繰り返します。同様に、金利・株価についても、歴史を振り返ると一定のパターンが見出せます。
資産形成においては、物価・金利・株価のパターンを意識し、それぞれの局面に応じた行動をとることが資産価値の維持・向上のために不可欠といえるでしょう。
※当資料の閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください。ページに見当たらない場合は関連記事『止まらない値上げ…日本は「インフレ国家」に向かっているのか【投資のプロが解説】(https://gentosha-go.com/articles/-/48449)』をご覧ください。
平山 賢一
東京海上アセットマネジメント株式会社 参与
チーフストラテジスト
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