マーク小西氏がフクロウの繁殖に成功したワケ
ここで、モギシケンです。次の設問を考えてみてください。
【モギシケン】仮説修正力をはかる
Q.マーク小西さんの研究室だけがフクロウの繁殖に成功した理由を考えてください。この3つの中に正解があります。あなたはどれだと思いますか?
<次から1つ選んでください>
➀食べきれないほどの餌を与えた
②大きな巣を用意した
③1日中真っ暗の状態で飼育した
<茂木健一郎のワンポイント解説>
正解は、「①食べきれないほどの餌を与えた」。たったこれだけのことでした。
でも、僕たちには「動物に食べきれないほど餌をあげるのはよくない」という思い込みがありませんか? 小さい頃、金魚に餌をやりすぎて死なせたとか、ペットの猫がほしがるだけあげたらお腹を壊したとか逆に太ったとか、そういう経験から、動物に餌をあげすぎてはいけない」と考える人が多いのではないでしょうか? そこをマーク小西さんの研究室は、仮説力で打破しました。
フクロウの餌にはネズミをあげるのですが、繁殖に成功できなかった研究室ではフクロウが一食に食べきれる量だけをあげていたといいます。動物を育てたことがある方ならなんとなく想像できるかもしれませんが、動物はその習性に沿った育てられ方をしたほうがうまくいきますよね?
メンフクロウは夜行性で、昼間は木のウロ(洞窟状の空間)の中にいて、子育て期には親鳥とひなにジャストサイズの巣をつくっていたりします。それに合わせた工夫は、ほかの研究室でもしていたはずです。
「食べきれないほど豊かな環境」が引き金に
一方、マーク小西さんの研究室では、食べても残るぐらいの量の餌をあげました。そうしたら、「食べても残るぐらい餌がある豊かな環境だ」ということが引き金になって子づくりを始めたというんです。
あとになって、「確かに餌が豊富なほうがいいよね」と言うことは簡単です。でも、どの研究室でもうまくいっていないときにその仮説を導き出せるのは、トライ&エラーを繰り返す仮説修正力の高さによるものでしょう。
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