(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

政策金利は10.5%に上昇

■メキシコ銀行(中央銀行、中銀)は12月15日に金融政策決定会合を開き、政策金利を10%から10.5%に引き上げました。

 

■中銀はこれまで4会合連続で0.75%の利上げを実施してきましたが、今回は利上げ幅を0.5%に縮小しました。インフレは高止まりが続くものの、経済的なつながりの強い米国での利上げペースの減速に追随した格好です。

 

政策金利と消費者物価

来年も利上げ継続、政策金利は11%まで上昇へ

■メキシコのインフレ指標については足元で減速の兆しも見られますが、変動の大きい農産物とエネルギーを除く消費者物価のコア指数は11月に前年同月比+8.5%へと加速し、依然として高水準が続いています。

 

■インフレや米連邦準備制度理事会(FRB)の動向をにらみつつ、中銀は当面利上げを継続するものと思われます。弊社では、政策金利は来年には11%まで引き上げられるものと予想しています。

今後の展開:堅調なファンダメンタルズと利上げ継続でペソは来年も底堅い展開か

■大きく進んだ米ドル高の反動から対主要通貨でドルが反落したため、メキシコペソも一時的に対ドルで強含む局面がありましたが、足元ではこうした動きは落ち着きつつあります。

 

メキシコペソ

 

■堅調な経済ファンダメンタルズに加え、政策金利がインフレを大きく上回る水準まで引き上げられていることが、引き続き通貨ペソを下支えしそうです。弊社では、通貨ペソは1米ドル=20ペソを中心とした堅調な推移が来年以降も続くものと予想しています。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『メキシコ中銀も0.5%に利上げペースを減速…今後の展開は?【マーケットのプロが解説】』を参照)。

 

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

 

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