SEO(Search Engine Optimization)
検索エンジン最適化とも呼ばれます。検索エンジンに評価される施策を行うことを意味します。SEO対策をすると、利用者が検索した際に検索結果に上位に表示され、より多くの人をホームページに誘導することができます。検索エンジン側でどのようなホームページを上位に評価しているのかというアルゴリズムは公開されておらず、年に数回はアルゴリズムの大規模改良を行っています。
そのため多くのWeb担当者はホームページを検索エンジンで評価されるにはどうすればよいか、試行錯誤をしながら知見を蓄積していく作業が必要となります。私が制作会社を立ち上げた当時のこの業界では、まさにSEO対策が花盛りで、とにかく検索エンジンに評価される(と予想される)施策を実行してアクセス数を増やすことが主流になっていました。しかし私はSEO対策だけでは小手先の対策になっていないだろうか、成果につながっていないのではないかと疑問を感じていました。そこで訪問者を呼び込むSEO対策に終始する他社との差別化として、成果の追求という価値を作ろうと考えたのです。もちろんSEOの対策は必要なのですが、それ以上にホームページにきてくれた人が問い合わせや購入をしてくれるようにコンテンツを整備して導線を最適化するほうが重要だと私は考えています。
オーガニック検索
自然検索とも呼ばれます。検索エンジンにキーワードを入力して検索すると、検索結果が表示されます。この検索結果の上位に広告が表示されていますが、広告を除く検索結果をオーガニック検索と呼びます。純粋に検索エンジンが検索した人にとって価値あるサイトだと評価していることになり、上位に表示されるほど検索する人がクリックしやすくなります。
クエリー(Query)
検索エンジンで利用者が検索窓に入力するキーワードのことです。利用者がどんなキーワードを入力したのかで、その人の困りごとや知りたいこと、ニーズが分かります。Googleアナリティクスや私の開発したWebアクセス解析ツール「Groweb!」を利用すると、その人が自社のホームページのどのページにどんなキーワードを使用して訪れたのかが分かります。またGoolgeサーチコンソールでは、検索エンジンを使う人が検索窓に入力するキーワードやそのキーワードで検索している人数の推移が分かります。このようなツールを駆使して対策を立て、ホームページに人を呼び込んでいきます。
クローラー(Crawler)
検索エンジンが検索結果を表示するために、インターネット上で公開されているホームページを定期的に巡回し情報を収集するロボットのことです。クローラーがホームページを認識すると検索エンジンのデータベースに登録され、検索結果に表示されるようになります。
ロングテール(Long Tail)
販売数の少ない商品の売上合計が、売上全体の大きな割合を占めるという法則です。縦軸を販売数量、横軸を商品の販売数量順に並べてグラフにすると、販売数量が下位の商品が数多く並んで動物の尻尾のように長く伸びることから名付けられました。SEOにおいては、競合の少ないキーワードで検索した人を狙って対策を行うことで、少ない数でもより確実に問い合わせにつなげる取り組みを指します。
具体的には、2つ以上の単語で検索する人が対象となります。複数の単語で検索する人はニーズがより具体的になっており、競合も少なくなります。その人のニーズに合うコンテンツを提供することで、安定した集客と成果が期待できます。
浜野 耕一
株式会社コウズ 代表取締役