「インデックス論争」に終止符を
ところで、日本では、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)といった非課税投資・年金制度の普及で、世界の株価指数に連動したインデックスファンド(投資信託)への毎月定額積み立て投資が普及してきました。
投資対象となる株価指数には、米国のS&P500や全米株式、世界中の国々の企業の株価を指数化した全世界株式、先進国株式など、さまざまなインデックス指数があります。
そして、投資家の間では、「世界最強の経済力を誇る米国のS&P500に積み立てるのが最適解」「いやいや、米国が今後、衰退するリスクを考えたら、どの国が成長しても恩恵にあずかれる全世界株式(オール・カントリー、略してオルカン)が無難」など、「S&P500派」「全米株式派」「オルカン派」などに分かれ、喧々諤々の議論が繰り広げられています。
そんなインデックス投資家たちから、異端児扱いされ、敵視されているのが、レバレッジNASDAQ100を使って資産形成に励んでいる者たち=「レバナス民(たみ)」です。2022年に入って、株式市場はこれまでのイケイケドンドンの右肩上がり相場から調整局面を迎えています。
そのため、レバナス民が主に投資している大和アセットマネジメントの「iFreeレバレッジNASDAQ100」の基準価額も、2022年の年初から50%前後まで下落してしまいました!
「それ見たことかっ」これまでの上げ相場で爆発的に資産を増やしてきたことへの嫉妬心もあるのか、アンチ派は2022年に入って、私たちレバナス民を、猛烈な勢いであざけり、あおり倒すようになりました。
「絶対失敗できない資産形成にハイリスクのレバレッジをかけるなんて頭おかしい」「すぐにでもS&P500や全世界株式など、よりリスクの低いものに乗り換えるべき」「基準価額の下落でレバナスはいずれ繰上償還される。ざまあみろ!」
S&P500も全米株式も全世界株式も米国の個別株も、2022年の下げ相場で下落しているのは皆、同じ。きっと、自分たちの資産運用がうまく行っていないことのはけ口を、私たちレバナス民にぶつけているのでしょう。
今こそレバナス絶好の買い場の可能性?
しかし、レバナス民を叩く人々が増えている今は、ある意味、レバナスの絶好の買い場の可能性でもあることを忘れてはいけません。
いずれ、NASDAQ100はかつてのような世界最強の上昇トレンドに回帰する、と私は考えています。2022年後半から2023年にかけての向こう1~2年間はレバレッジNASDAQ100を安値で仕込む絶好のチャンスだと思っています。
もし、あなたがまだ投資を始めていない超初心者なら、あなたは今、最高のアドバンテージ(特権)を手に入れているのも同然です。なぜなら、基準価額が大きく下落したレバナスに、大底圏から積み立て投資できるから。
そして、すでにレバナスに投資を始めて、今回の調整で不安と恐怖を抱かれているレバナス民の皆さん! こんな一時的な下落局面でレバナスを「失禁売却(多少の下落にビビって、レバナスを売却してしまうこと)」して、S&P500やオルカンに乗り換えるという“愚かな行為”だけは、どうか思いとどまってください。下落だけレバレッジを効かせて上昇トレンドは1倍なんて目も当てられません。
風丸
投資家