【株価指数】投資信託の運用の指標
インデックス型の投資信託ならば株価指数に連動するリターンを、アクティブ型ならば指数を上回るリターンを目指します。
株価指数とは、投資信託が運用の指標としている指数のことです。インデックス型は、株価指数に連動するリターンを目指して運用され、アクティブ型は、株価指数を上回るリターンを目指して運用されます。
投資信託の運用成績の良し悪しは、株価指数と比較することで判断できます。インデックス型は、どれだけ株価指数に連動させることができたかが評価の基準となり、アクティブ型は、株価指数をどれだけ上回れたかが評価の基準となるわけです。いずれにせよ、投資信託の運用成績を指数と比較して評価する場合には、短い期間で評価せず、最低でも3年程度の長い期間で比較することが大切になります。
代表的な5つの株価指数について紹介していきましょう。
「日経平均株価」
東京証券取引所プライム上場銘柄のうち、代表的な225銘柄で構成され、日本の株式市場の動きを把握する代表的な指標として用いられます。
「MSCIコクサイ・インデックス」
MSCI社が定義する先進国23カ国から日本を除く22カ国の銘柄を対象とした指数です。30年の実績があり、多くの投資家が先進国株式の代表的な指数として使っています。
「S&P 500」
米国内の時価総額の大きい主要500社を対象にした指数です。構成銘柄を定期的に見直す点が特徴となっています。
「ナスダック(NASDAQ)総合指数」
米国の新興企業向け株式市場であるナスダック市場に上場する全銘柄を対象とした指数。米国の代表的な株価指数として知られています。
「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」
新興国株式の動向を表す代表的な指数です。
★Point★
□ 株価指数との比較で投資信託の運用成績を評価
□ アクティブ型ならば指数を上回ったかどうかが基準
酒井 富士子
経済ジャーナリスト