日本人は気づいていないが…「日本がナンバーワンの時代」が復活するといえるワケ【ストラテジストが解説】

日本人は気づいていないが…「日本がナンバーワンの時代」が復活するといえるワケ【ストラテジストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

米国の圧倒的な存在感、中国の急伸……これに対し、日本は経済が停滞していると、当人である日本人が一番危機感を覚えています。しかし、日本がナンバーワンの時代は今後復活すると、ストラテジストの菅下清廣氏はいいます。なぜなのでしょうか、みていきます。

「岸田ビジョン」は挫折するのか

一方、悲観シナリオだとどうなるか。アメリカはバブル崩壊が近づいている。マネーバブルが終焉して、インフレリスクが浮上する。

 

日本は岸田ビジョンが挫折する。「新しい資本主義」とか「田園都市構想」「経済安全保障」とか言葉はいろいろ出ているが、どういうビジョンなのか、よくわからない。岸田首相は「何もしない内閣」と株式市場で言われています。インターネットの掲示板には「岸田、早く辞めろ」の声でいっぱいです。

 

しかし直近、「貯蓄から投資へ」とか「資産所得倍増プラン」などをブチ上げて失地回復を狙っています。しかも、コロナはすでにピークアウトして、感染力は強いものの症状は軽くなって重症化率が下がり、感染者数も減りつつある。

 

さらに、岸田首相は、安倍政権のときのように国民を挑発するような政策はいっさいやらないので、内閣の支持率はきわめて高くなっている。しかし、このまま株がどんどん下がって景気が悪くなったら、選挙は間違いなく苦戦します。というのは、株価人気のバロメーターですから、株安では政府与党は不人気のなかで選挙を戦うことになります。岸田ビジョンが挫折すると、岸田首相は財政再建派なので増税になります。そうなるとデフレ再びとなって、日本沈没というシナリオです。

 

これに反対しているのは安倍晋三、高市早苗の財政積極派。こんなときに財政再建なんてとんでもない。国債を刷りまくって、財政出動しろ。MMT(現代貨幣理論)は悪くないという立場です。経済学者の多くがMMTはナンセンスだと言っていますが、自民党の中ではけっこう支持する人が増えています。この低金利、ゼロ金利ですから、いくらでも国債を刷ればいい。

 

それでお金をバラまけ、つまり強力な景気対策をやるべきだと言っていますが、はたしてどうなるでしょうか。

 

 

菅下 清廣

スガシタパートナーズ株式会社

代表取締役社長

 

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本記事は、菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す』(徳間書店)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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