50代になると、会いに来る人が減る
50代になると、その人の権限が現場から離れて、会いに来る人が減ります。
役職だけが上がり、決裁権があるのかないのかわからないところへまわされます。部署も変わり、窓際に行ったり、出向になったりという形で、現役ではなくなります。
管理職になった時点で、仕事の実際の決裁権はなくなるのです。
50代は、自分から会いに行くことが大切です。
といっても、レストランの予約のように、誰に会いに行くかネットで調べても意味がありません。「あの人に会いたい」という好奇心がなければ、会ってもチャンスを生かせないのです。幅の広い人に会う人は、手紙を書いて、自分から会いに行っています。
私は、「初めてお便りさせていただきます。作家の中谷彰宏と申します。……今度ぜひお会いしたいです」という手紙を書きます。
時には返事のないこともあります。それでも手紙を書いて会いに行くのです。
パーティーで会っても、自分からは挨拶に行かないという人がいます。「自分から行ったらなめられる」というプライドがあるからです。
色気のある人は、自分から挨拶に行きます。
自分から会いに行くか、向こうから来るのを待つか、自発か受け身かで生き方がくっきり分かれます。
自発の人に、色気を感じるのです。