(※写真はイメージです/PIXTA)

ウクライナ侵攻により世界情勢は大きく変化しています。新たな冷戦構造ができつつあるともいわれるなか、日本は漁夫の利をつかめると、ストラテジストの菅下清廣氏は予測します。みていきましょう。

インフレ下でも強いGAFA

インフレが加速し、金利が上昇する局面でもアメリカのハイテク産業は無借金なので強いのではないかと予想されます。いまもそうですが、今後もGAFA、MAGAなどのハイテク巨大企業は業績を拡大して、いまは下がっていますが、再び株価が上がってくる可能性が高いと思っています。

 

ただ、アメリカの株は、長期トレンドでいくと、過去、1982年から40年間上昇しました。いまはそのピーク、天井圏にある。なので、大幅な調整局面があってもおかしくない。これも私が主宰する「スガシタボイス」の会員の方々には、去年の後半から言っていました。いまはその調整局面に米国株は入っているので、この調整がいつ、どこで終わるかはまだ読み切れないというところです。

日本に訪れる景気循環の「ゴールデン・サイクル」

景気循環の権威で三菱UFJモルガン・スタンレー証券の嶋中雄二さんが、2023年から2025年にゴールデン・サイクルがやってくると言っています。ゴールデン・サイクルとは何か。景気循環には4つの波があります。短期、中期、長期、超長期の景気の波がある。その4つの波が全部、上昇期に入る。これがゴールデン・サイクルです。

 

近代になってから6回目のゴールデン・サイクルが2023年から始まるんじゃないか。過去の5回のゴールデン・サイクルは2年続いただけですが、今回はめずらしく3年続く可能性があります。つまり、短期、中期、長期、超長期の波が全部、上昇期に入る。

 

短期の波というのは在庫投資の波、中期の波は設備投資の波。こういう波が全部、上向いている。超長期はコンドラチェフの波。長期の波というのは一番大事で建設循環の波。これも上昇期に入っている。建設循環というのは20年ごとに建物が古くなって建て直すので景気がよくなるという波です。

 

これが全部、上昇期に入る。したがって、2023年以降、日本にも資産インフレの波が押し寄せて株価が上がる。2025年までにはついに1989年の高値を突破して、日経平均株価は4万円をつけるんじゃないかと私が予想しているのは、このゴールデン・サイクルがあるからです。

 

 

菅下 清廣

スガシタパートナーズ株式会社

代表取締役社長

 

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本記事は、菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す』(徳間書店)から一部を抜粋し、再編集したものです。

史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!

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