IT企業出身のYouTuber「魚屋の森さん」がSNSの活用で実現したスピード感のある仕事

IT企業出身のYouTuber「魚屋の森さん」がSNSの活用で実現したスピード感のある仕事
(※写真はイメージです/PIXTA)

人気YouTubeチャンネル「魚屋の森さん」の運営者で、IT企業から実家の魚屋の後継者へと転身し、新しい視点でYouTube、SNSをビジネスに効果的に活用している森朝奈氏が、著書『共感ベース思考 IT企業をやめて魚屋さんになった私の商いの心得』から、経営における「共感ベース」の仕事術や発想法について解説します。

LINEを活用することで得られる2つのメリット

いつでもつながれるSNSを生かせばすぐに決めて、すぐできる

LINEを活用することのいちばんのメリットは、仕事をスピードアップできることです。現場でひらめいたことの中には、「すぐにやるから意味がある」というものが少なくありません。

 

そんなとき、まずは店長に相談して、店長から私に話して、私から社長に……なんて面倒な手順を踏んでいたら時機を逃してしまいます。でもLINEなら、その場から私に直接提案することができます。私は受信したらすぐに目を通し、即返信。

 

提案から30秒でOKが出る、なんてことも珍しくありません。

 

SNSだから意見のやり取りがしやすいことも

LINEにはもうひとつ、「言いやすくなる」というよさがあるかもしれません。

 

あらたまって提案するとなると、きちんと考えをまとめて資料をつくって……などと考えているうちに面倒になったり、相手の反応が気になって言い出しづらかったりすることもあります。でも日常的に短い言葉でやり取りしているLINEだと、「提案すること」のハードルが下がるような気がします。

 

それなりの規模の会社に勤務している友だちの話では、会社の企画提案は、ビジネス用語と敬語満載のメールにきっちりした企画書を添付するのが常識のようです。

 

言われてみれば、ビジネスってそうあるべきなのかもしれません。

 

でも私たちの会社では、LINEに絵文字入りで「〜をしてみたいのですが」と送信すれば、すぐに「はい、ぜひ」。一度ぐらい、それっぽい企画書とあらたまったメールをもらってみたいような気もしますが……。まあ、魚は鮮度が命。私たちには、スピード重視の今のやり方が合っているのかな、と思うことにします。

 

 

森 朝奈

株式会社寿商店

常務取締役

 

共感ベース思考 IT企業をやめて魚屋さんになった私の商いの心得

共感ベース思考 IT企業をやめて魚屋さんになった私の商いの心得

森 朝奈

KADOKAWA

SNSでストーリーと信頼をシェア。「共感」からすべてが始まる! 代々鮮魚卸を営む一家に育った著者。女性が極端に少ない魚業界へ家業の2代目として飛び込み、YouTubeやSNSで「思い」をシェア。「魚好き」とつながりながら、…

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