「スクールビジネス」という次のステップ
そこで、私が紹介したいのは、スクールビジネスです。つまり、お客様ではなく、「受講生」という形で自分の作り上げた組織に在籍してもらい、成果を出してもらう仕組みです。
もちろん、様々なノウハウが必要なので、いきなりこの形態にすることはおすすめしません。まずは個人コンサルをやって、人脈とノウハウをためていきましょう。
その後に、そのノウハウをもっと多数の方々に提供して効率よくお金を稼げるようにしていくのです。
スクール制にすれば、参加者同士の競争も生まれるので、自然と結果も良くなります。もちろん競争というのは、切磋琢磨をするということです。
私の出版スクールの事例を挙げます。私が教えているスクールでは受講生すべてを出版社に送り出すべく、プレゼンの練習や、企画書の書き方を教えています。10人いたら、10人すべての出版を目指しています。
これが、10人いてチャンピオンの1人しか出版できないという限定性ならどうでしょう?おそらく切磋琢磨とはいかず、争いが起きてしまうことは想像に難くありません。
私は自分の出版スクールに入ってくれた受講生すべてに著者になってほしいと考えています。多くの人の夢を叶えたいのです。
ですから、あなたもスクールを運営する時の鉄則として、自分のノウハウを惜しみなく注ぐことはもちろん、なるべく多くの人の夢を実現させる方法を選んで下さい。
また、スクールの良いところは、面倒見のいいリーダーが参加者の中から現れることです。
私のスクールでは、講座以外に「フリー勉強会」を設けています。そこでは私は講義をせず、受講生同士で企画書の読み合わせをしたり、プレゼンの練習をしたりしています。その際にリーダーがファシリテートしてくれるのです。
私がいないことで、自由な視点で勉強ができたり、受講生同士の連帯もより深まるのです。
さて、最後にそんなスクール運営ですが、これは10〜20人規模が良いと思います。これ以上増えてしまうと、一人ひとりに目が届かなくなったり、主催者が多忙になり、コンテンツの質が落ちてしまいます。それでは、本末転倒です。
松尾 昭仁
ネクストサービス株式会社
代表取締役