(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2022年11月25日に公開したレポートを転載したものです。

本記事のポイント

・株価にフレンドリーな為替水準について

・課税に関する1億円の壁問題について

・米国のいまの相場について、ほか

Q1.日経平均が上がるのに必要なきっかけは?

日経平均が28000円前後で小康状態です。先週はFRBの高官のタカ派発言などで上値を潰された形で厳しそうです、ここから上にいくのは、どういうきっかけが必要なのでしょうか。

 

■回答1

日経平均は一部の寄与度の大きい銘柄の影響で上値が重いですが、TOPIXは8月の高値を払ってほぼ年初の水準まで上昇しています。TOPIXバリュー指数は22日、2018年2月以来4年9ヵ月ぶりの高値をつけました。「日本株」全体でみれば、それほど上値が重いわけではありません。そうはいっても日経平均が日本市場の主要な指標であることは確かです。

 

日経平均が上値を追ってくるのは、来月のFOMCでFEDの利上げ打ち止め感が示されるタイミングとみています。そこからサンタクロース・ラリーが始まると思います。

Q2.株価にフレンドリーな為替水準について

円安は150円台を付けたところで終了したとみてよいのでしょうか? そして為替はどの程度の水準が株価にはフレンドリーなのでしょうか。動きが投機的ということが問題なのでしょうか。

 

■回答2

はい、円安は150円台を付けたところで終了したとみています。為替はどの程度の水準が株価にはフレンドリーなのかは、難しい質問です。株価と一口にいっても、輸入企業、輸出企業では正反対ですし、また先般の決算で明らかになったように典型的な輸出産業である自動車でも、三菱自動車のように円安で好業績になる企業もあれば、トヨタのようにコスト増が円安メリットを相殺してしまう企業もあるなどさまざまです。

 

「動きが投機的ということが問題」というのはそのとおりであり、本来ファンダメンタルズに応じて動く為替レートは、もっと緩やかな変動が望ましいと思われます。

 

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