ウクライナ侵攻で世界経済が「ポストコロナ」からの軌道修正を中断されて約1年…投資家がとるべき戦略

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大金を失う投資家がいる一方、資産倍増、3倍増に成功する投資家がいます。「先読みができる人とできない人の差」は何か? 成功する投資家はどこを見ているのか? 投資のなかでも特に株式投資について「不動産投資、暗号資産などに比べ、少ない労力でリターンを得やすい」と指摘するストラテジストの菅下清廣氏が、優良株を見極めるポイントについて解説します。

値動きの速度。株が乗用車なら暗号資産はスポーツカー

これからおとずれる超インフレ時代に備えて、できる限りの生活防衛が急務です。その一助となるのが株式投資です。インフレ時代に資産を殖やすには、株式投資か不動産投資、これしかありません。

 

不動産投資は、最低でも数百万円から数千万円のまとまった手元資金が必要であり、物件を見極める下勉強も難解です。

 

それに比べて株式投資は、誰でもわずかな金額で気楽にはじめられる点がいい。暗号資産に多くの人が投資し参加しているのはなぜか? 暗号資産の投資には知識や経験、下勉強がそれほど必要なくはじめられるからです。

 

誰でもわずかな手持ち資金で、難解な手続き、知識なしで投資できる。今日からはじめられ、参加しやすい、それが暗号資産投資の人気の要因です。

 

先日開催した私の勉強会でも、一生懸命勉強し、株の投資でかなり利益を上げた人が、暗号資産でもしっかり利益を出していました。実は暗号資産は、江戸時代に開発された古典的なチャート分析方法である酒田五法が通用しやすいなど、株式投資のノウハウが応用できる投資対象です。

 

株式投資と似ていますが、株よりも暗号資産のほうが酒田五法は活用しやすいのです。

 

そのため酒田五法を習得した人は、暗号資産で勝率を上げやすいと言えるでしょう。ただし暗号資産は相場の動きがとにかく速い。株式投資の時間感覚が乗用車の速度とすると、暗号資産はスポーツカー並み。その点は留意してください。

 

[図表]ビットコインの歴史 現物(日足)のチャート

DX関連相場の第2幕がやってくる

株式のなかでもとくに、DX関連株に関しては、これから第2幕の大相場がやって来ると私は読んでいます。第1幕は2021年11月に打った一番天井でいったん終了。その後、第2幕がこれからやって来るというのが私の見立てです。

 

FRBが「金融引き締めをはじめる」とアナウンスしたことが材料になり、ナスダックは11月に天井を打ち、ハイテクグロース株は日米で暴落しました。金融引き締めの情報で、私がレクチャーを行っている会員のみなさんに「キャッシュアップしないといけない」と伝えました。

 

2021年11月の天井から2022年4月で6ヵ月。日柄の短い場合は2ないし3ヵ月、あるいは半年。長い場合は12ないし13ヵ月。今回のハイテク株はアップルもアマゾンも、テスラもみな4月で上げてきました。ナスダック指数の天井も2021年11月22日だった。そのため先行銘柄は2022年3月下旬から4月にかけて上がりはじめたのです。

次ページDX関連相場の第2期、開幕はいつ?

※ 本連載は、菅下清廣氏の著書『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!番外編 株は波動が9割』(実務教育出版)から一部を抜粋し、再構成したものです

資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!番外編 株は波動が9割

資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!番外編 株は波動が9割

菅下 清廣

実務教育出版

大金を失う投資家もいる一方で、資産倍増、3倍増に成功する投資家もいる。いったいこの差は何なのか。それは「先読みができる人とできない人の差」である。暴落、暴騰でも慌てない。リスクを避け、確かな売買タイミングを見極…

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