発行したインボイスにミスがあった場合はどうする?
インボイスを修正できるのは発行した事業者のみ
お客様への請求書を発行して、「あっ、金額を間違えた!」とあとからミスに気づくことは誰にでもあります。請求書のミスはインボイスだろうと区分記載請求書だろうと、いつでも起こり得ることです。
ただ、インボイスの場合、区分記載請求書とは違って、受け取る側が修正や追記することができません。
もし、発行したインボイスにミスがあるとわかったら、インボイスを発行した側が正しいインボイスを作り直して、受け取る側に再発行します。
簡易インボイスや適格返還請求書に誤りがあったときも同様です。必ず、インボイスを発行した側が修正したインボイスを再発行しましょう。
なお、再発行の場合でも、発行日は基本的に受け取る側へ最初に発行したインボイスと同じ日付で大丈夫です。
ミスしたインボイスの修正方法は「2つ」
インボイスを修正する方法としては、1つ目に「ミスを修正してインボイス全体を再発行する方法」と、2つ目に「当初のインボイスとの関連性と修正した事項を明示したインボイスを発行する方法」があります。それぞれの特徴と具体例を見てみましょう。
<①ミスを修正してインボイス全体を再発行する方法>
ミスした箇所を修正した上で、その他の部分も含めてインボイスを再発行する方法です。この方法が一般的であり、インボイスを受け取る側としても、経理の修正処理が行いやすくシンプルです。
<②当初のインボイスとの関連性と修正した事項を明示したインボイスを発行する方法>
「どのインボイスが間違えていたか」「正しい内容はどのようなもので、誤っている内容はどのようなものか」だけを記載する方法です。当初のインボイスの全体の内容には触れません。ただし、当初のインボイスとセットにしないと、正確な取引内容の全容が把握できません。