行方不明者は今回が初ではない
スペインで開催されている23歳以下が対象のレスリング世界選手権で、参加者であるスリランカの選手3人が行方不明になっていると、スポーツ関係者が発表した。
スリランカレスリング連盟の関係者は、男性6名からなるチームのうち2名が10月22日に、そして3名がその翌日に失踪したと語った。これは、ヨーロッパでスリランカの選手たちが行った一連の失踪行為の中で最新のものである。以前には、8月上旬の「コモンウェルスゲームズ2022」の開催中に、9人の選手と1人の関係者が行方不明となった。
しかし興味深いことに、レスリング関係者によると、今回の件ではスペイン当局は行方不明のスリランカ人についてほとんど無関心な様子だった。
スリランカはここ数十年で最悪の通貨危機を経験しており、暴走するインフレやその他多くの問題により、同国の若い男女は合法的に、「あるいはその他の方法」で海外への移動を検討することを余儀なくされている。
このスペインの失踪行為に関する調査は現状進行中であり、スリランカ当局は、今後数日間、行方不明のレスラーの家族と連絡を取り、彼らがまだスペインにいることの確認が取れると期待して話をする予定である。
チームと共にスペインに行ったレスリング連盟の職員は、彼らが行方不明になった瞬間にスペイン当局に警告を発していた。
また、「彼らは2022年10月25日までのビザを持っていた」と関係者は語った。選手のパスポートを預かるのが慣例となっている関係者のもとには、2人のパスポートが残っているが、もう1人の選手のパスポートは見つかっていない。
「我々は、彼らがチームを脱走する前に、関係者のバッグからパスポートが取られたと疑っている」と関係者は語った。選手は、大会前に体重を測定する際に必要となる法的なクリアランスのために、スタジアムにパスポートを携帯することが許されている。
また、「スペイン当局は、脱走兵を見つけることにあまり興味を示さなかった」とこの関係者は主張する。「我々はすぐに警察に知らせたが、警察は『行方不明の選手たちは国に避難しており、また犯罪行為に関与していない限り、仕事を見つけることができるかもしれない』と言った」と関係者は語った。「選手たちは、海外でトーナメントをする前に、契約書にサインをする。両親や家族を通じて連絡が取れない場合は、法的措置を取ることもある」 と述べた。
「これらの選手に許可が下りると、関連するスポーツの連盟、スポーツ選考委員会、スポーツ評議会など、いくつかの場所から推薦を受けます」と、スポーツ開発局スポーツディレクターのI・P・ウィジェラットネ氏は、10月27日(木)にEconomyNextに語った。
また、「この問題を最小限に抑えるためには、選手を選抜する際にも徹底した身元確認が行われなければならないと思います」と語った。
すべての海外スポーツツアー中止へ
3人のレスラーの失踪以来、スポーツ省は当分の間、すべての海外スポーツツアーを中止している。
ウィジェラットネ氏は、「委員会は、この問題にもっと注意を払うべきだ」と述べ、最近、相撲のトーナメントにパワーリフティング選手が選ばれていたことが判明したが、これは後にキャンセルされた、と付け加えた。「このような問題は、選考過程に悪影響を及ぼし、純粋に国を代表し、勝利を望んでいるアスリートにとって、チャンスを失うことになりかねません」。
ウィジェラットネ氏は、コモンウェルスゲームで行方不明になった選手に関する調査の進展について尋ねられ、「スポーツ開発省は、行方不明の選手の居場所に関する情報をまだ受け取っていない」と述べた。「スポーツ犯罪防止部門には、この問題に関する報告書をまとめる任務が課せられていると考えている」。