企業からの画一的・一方的な情報に疲弊する消費者
当然のことながら、消費者が欲しいもの、欲しいタイミングはひとりひとり異なります。そのため、企業は消費者が求めるものを、適切なタイミングで提供していくことが必要になりますが、思いどおりにマーケティングができる企業は実は多くは無いのかもしれません。
消費者がWebメディアやSNS、アプリなどのデジタル媒体から、情報収集することが当たり前になっている一方で、アプリストアの人気上位にデジタル広告をブロックするアプリがランキングされ、開かれずに捨てられるメールマガジンが増えていることも事実です。また、家に届けられる大量のチラシやDMが、ごみ箱に大量に捨てられている場面をよく目にします。ブロックされるデジタル広告、捨てられるDM、これらに共通する原因として、「画一的」「一方的」なコミュニケーションであると私は考えています。
情報化社会のなか、日々多くの情報に接している消費者は「自分に向けたものではない」、「押し付けの訴求」である情報に疲弊し、自らが必要な、欲しい情報だけを瞬時に選別しているのです。 では、企業からの多くの情報に疲弊する消費者に対して、どのようなマーケティングでのコミュニケーションが求められるのでしょうか?
情報化社会で求められるマーケティング手法
消費者とのコミュニケーションにおいて獲得~育成~受注の各フェーズで、ひとりひとりが置かれている状況やニーズ応じて「パーソナライズ」したコンテンツを提供し、受け取った消費者の反応を見ながら「双方向」のやり取りで、新たなコミュニケーション体験を育むことが、受注などのコンバージョンや企業/商品のブランディングによい影響をもたらしていくと私は考えています。
しかし、複数の企業のマーケターの方々とお話していると、大きく2つのケースの悩みを持たれていることが多くあります。
・折り込みチラシ等マス的なアナログ施策の効果に限界があり、新たにデジタル施策に取り組み始めているが、ツールの使いこなしで精一杯で、手段が目的化してしまいがちなケース。
・デジタル施策もアナログ施策の一通り試行錯誤したうえで、より成果を高めるための施策を考えられず手詰まり感があるケース。
私は、そのようなマーケターの方々への新たな一手として、パーソナライズDMやパーソナライズ同梱物などデータドリブンなアナログ施策へのチャレンジをお勧めしたいです。