知らぬうちに「周囲から反感を買っている」かも…。ビジネスパーソンに必須な「リスク管理」の鉄則とは

知らぬうちに「周囲から反感を買っている」かも…。ビジネスパーソンに必須な「リスク管理」の鉄則とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

極限状態の中、どんな困難なミッションも完遂する「諜報員」。その成功の秘密は、「成果が出る“型”」を頭の中に入れていることにあります。あらゆる仕事に応用できる、誰もが実践できる諜報員のテクニックを、上田篤盛氏の著書『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル』(ワニブックス)より一部抜粋してお届けします。

 

ビジネスでは、時に目立つことも必要だろうが、「不必要なまでに目立つな!」ということだ。諜報機関では、オーバーアクションや成果を誇張する人物は排除されると言う。目立ちすぎると、周囲から妬まれ、反感を持たれ、足元をすくわれる。これでは、成果はなかなか出しにくい。

 

第二の鉄則は、「用心を怠らない」ことだ。人は、危険な状況が起きないとリスクの存在を忘れて、用心を怠るものだ。用心することは、言葉で言うほど簡単ではない。重要なことは、大きな危機に至るような小さなリスクを軽視しないことだ。

 

「ヒヤリ・ハット」と「ハインリッヒの法則」という言葉を聞いたことがないだろうか。いずれも重大な危機の一歩手前の状態に気をつけろという意味だ。「1件の重大事件の裏には、29件の軽微な事故と、300件の怪我に至らない事故がある」と言われている。これを軽視して、対策を取らなかったり、用心しなかったりすると取り返しのつかない大きな事故を招く。

 

これは、仕事においても言える。あるとき突然、大きな危機がやってきて、判断に苦慮することになるが、よくよく振り返ってみると、事前の小さな兆候はあるものである。事前の兆候を軽視してはならない。

 

上田 篤盛

株式会社ラック「ナショナルセキュリティ研究所」

シニアコンサルタント

 

本連載は、上田篤盛氏の著書『超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル』(ワニブックス)から一部を抜粋し、再構成したものです。

超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル 仕事で使える5つの極秘技術

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