都内の新築ワンルームマンションを投資目的で購入した後藤さん(男性・40代※仮名)は、赤字に陥り、物件価格が低すぎて売却もできず、破綻寸前でした。相談を受けた不動産エージェントCは、賃料が格安なうえ「サブリース契約」で手数料が引かれていることを知り、まず「サブリース」を解約し賃料を値上げすることを提案しました。いずれの交渉もうまくいき、物件は黒字化し、改めて売却の是非を判断することになりました。

外堀を埋めてからの売却でリスク低減

サブリース契約の解除や家賃値上げ交渉でおよそ半年、そして売り出しスタートから買主との交渉・引き渡しまで4ヵ月を要し、合わせておよそ10ヵ月の長期戦となりました。

 

その結果、当初の1,900万円から380万円アップの2,280万円で売却することができ、ローン残債のほぼすべてを売却価格でまかなうことができました。当初は債務整理も辞さない覚悟の切羽詰まった状況だった後藤さんも、売却後は重荷から解放され、憑き物が落ちたような明るい表情に変わっていました。

 

不動産取引は準備とタイミングが大事であるとよくいわれますが、後藤さんの取引成立までの過程はまさにそれを実感させるものでした。売却価格を上げるための道順を理論立てていき、売却までのストーリーを編み上げてから、売主と協力してステップを一つひとつ踏んでいった、不動産エージェントの手腕が光った売却事例です。

 

時間を掛けて売却するという提案は、従来の不動産仲介会社では決して思いつかないアイデアです。仮に思いついたとしても、希望どおりに売れないかもしれない、掛けるコストに見合った見返りが期待できないかもしれないといったリスクが払拭できず、実行に移すのは難しい提案です。

 

売主を説得し納得させることも不動産エージェントの重要な任務です。売主から信頼を得られなければ本当に任せて大丈夫なのだろうかと疑念を抱かれてしまい、とくに今回のような長期にわたる売却プランには賛同してもらえません。

 

不動産エージェントが編み上げた売却までの計画を、売主に納得してもらうよう、分かりやすく丁寧に説明することも最適な解決に至るまでには必要な手順となっています。

 

確実に売れるかどうか分からないなかでのサポートは、エージェントにとってもリスクを感じないわけではありません。筋書きにこだわり、これならきっとうまくいくというレベルにまでプランを磨き上げ、リスクを極限にまで落とすことができたからこそ、最後まで自信をもってフォローできました。手数料で手早くいくら稼ぐかよりも、売主にとって最大の利益とは何かを追求できる不動産エージェントならではの売却成功ストーリーです。

 

 

大西 倫加
さくら事務所 代表取締役社長
らくだ不動産株式会社 代表取締役社長
だいち災害リスク研究所 副所長

 

長嶋 修
さくら事務所 会長
らくだ不動産株式会社 会長

悩める売主を救う 不動産エージェントという選択

悩める売主を救う 不動産エージェントという選択

大西 倫加,長嶋 修

幻冬舎メディアコンサルティング

不動産売却を検討する人は必読の一冊! 後悔したくなければ「不動産エージェント」を選択せよ! 売主第一主義か?自社利益最優先か? 不動産業者は千差万別! 正しいパートナー選びが売却の成否を分ける――

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