お金に困らないためには、お金を「上手に稼ぐ」・「減らさない工夫をする」・「賢く貯める」という3つの柱が重要であると、企業経営コンサルティングを行う(株)プレジデンツビジョンの代表取締役・石原尚幸氏は指摘します。3つの柱を実践するうえで身につけるべき考え方、方法について、著書『父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方』から、親と子どもとの対話形式で、分かりやすく解説します。
お金に好かれるために、お金を好きになろう
お金が欲しい。
お金を稼ぎたい。
お金持ちになりたい。
……といいながら、お金の悪口をいっている人がいる。
たとえば、お金を持っている人を見ては、
「金の亡者」
「金持ちなんてろくなもんじゃない」
「金持ちは悪いことをしているに決まっている」
と。
これって、冷静に考えてみたら、おかしくない?
だって、お金持ちになりたいのに、お金持ちの悪口をいうのっておかしいよね。
君は、自分の悪口をいっている同級生の家に遊びに行く?
行かないよね。
お金だって、自分の悪口をいっている人のところへは行かない。
だから、お金持ちになりたいなら、お金の悪口をいってはいけない。
お金に好かれたいなら、お金のことを好きになろう。
君にはこのことを、最初に伝えておきたい。
消費活動の波及効果について子どもに教えよう
お金に好きになってもらうポイント。
それは、「お金の果たす役割」を正しく知ることだ。
たとえば君が、お手伝いをしてお金を稼ぐ。そして、稼いだお金でおやつを買ったり、マンガを買ったり、欲しい服や靴を買ったりする。
たったこれだけのことで、どれだけの人に貢献しているか考えたことある?
「そんなのないよ……」
だよね。
ちょっと考えてみよう。
稼いだおこづかいでコンビニに行ってお菓子を買えば、コンビニは売上が増えて嬉しいよね。
コンビニだけじゃない。「お菓子を売る」ビジネスには、お菓子の原材料をつくる人がいる。それから、トラックで運ぶ人もいる。お店でお菓子を棚に並べる人やレジで会計する人など、パッと思いつくだけでも、たくさんの人が関わっていて、みんなの稼ぎにつながる。
お金を稼ぐほど多くの人に貢献できる
お菓子だけでなくどんな買い物でも同じだ。
洋服でも、文房具でも、本でも雑誌でもなんでも、すべて同じ。たくさんの人がそこには関わっていて、この人たちは君がモノやサービスを買うことで、お金を稼ぐことができている。
お金を稼ぎ、お金を使うということは、とてもたくさんの人たちに貢献していて、その人たちを喜ばすことができるんだ。
株式会社プレジデンツビジョン 代表取締役
1973年、愛知県名古屋市生まれ。
コーヒー卸商「石原珈琲商会」の三男として育つ。幼少の頃から父の配達についていき、「明日の売上がなかったら、お前の目の前のごはんは食べられないんだぞ」と言葉をかけられていたのが、商売の原点。上智大学経済学部経営学科卒業後、大手石油元売に入社。日本一ガソリン代が安い激戦区に担当営業として赴任。赤字となってしまった大手特約店にて、2年間で3億円のV字回復を実現したことが評価され、31歳で社長賞を受賞。34歳で独立起業後は、現場で培った経営ノウハウにファイナンシャルプランナー資格(1級FP技能士)、MBA修得で得た知見も併せ、成果にコミットするV字回復メソッドを体系化。「売上に偶然はあるが、利益に偶然はない」という理念のもと、社外にいるものの、社長の傍らに寄り添う「社外参謀」としてクライアントのビジョン実現へ邁進している。直近では「父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方」を上梓し、お金と賢く付き合うやり方と考え方をわかりやすく伝える活動も行っている。
【公式サイト】
株式会社プレジデンツビジョン:https://presidents-vision.com/
ジャパンコンサルティングファーム株式会社:http://www.japan-cf.com/
【資格等】
・1級FP技能士
・ビジネス・ブレークスルー大学大学院MBA(経営管理修士・専門職)
【主催する団体】
・ジャパンコンサルティングファーム(株) 代表取締役会長
・五つ星★メンバーシップ 主宰
【著書】
『社長!お金は「ここだけ」押さえれば会社は潰れない〜2枚のシートで利益とキャッシュを確実に残す!(ダイヤモンド社)』
『父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方(三笠書房)』
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連載子どもに伝えたい!お金に一生困らない3つの考え方