お金に好かれるために、お金を好きになろう
お金が欲しい。
お金を稼ぎたい。
お金持ちになりたい。
……といいながら、お金の悪口をいっている人がいる。
たとえば、お金を持っている人を見ては、
「金の亡者」
「金持ちなんてろくなもんじゃない」
「金持ちは悪いことをしているに決まっている」
と。
これって、冷静に考えてみたら、おかしくない?
だって、お金持ちになりたいのに、お金持ちの悪口をいうのっておかしいよね。
君は、自分の悪口をいっている同級生の家に遊びに行く?
行かないよね。
お金だって、自分の悪口をいっている人のところへは行かない。
だから、お金持ちになりたいなら、お金の悪口をいってはいけない。
お金に好かれたいなら、お金のことを好きになろう。
君にはこのことを、最初に伝えておきたい。
消費活動の波及効果について子どもに教えよう
お金に好きになってもらうポイント。
それは、「お金の果たす役割」を正しく知ることだ。
たとえば君が、お手伝いをしてお金を稼ぐ。そして、稼いだお金でおやつを買ったり、マンガを買ったり、欲しい服や靴を買ったりする。
たったこれだけのことで、どれだけの人に貢献しているか考えたことある?
「そんなのないよ……」
だよね。
ちょっと考えてみよう。
稼いだおこづかいでコンビニに行ってお菓子を買えば、コンビニは売上が増えて嬉しいよね。
コンビニだけじゃない。「お菓子を売る」ビジネスには、お菓子の原材料をつくる人がいる。それから、トラックで運ぶ人もいる。お店でお菓子を棚に並べる人やレジで会計する人など、パッと思いつくだけでも、たくさんの人が関わっていて、みんなの稼ぎにつながる。
お金を稼ぐほど多くの人に貢献できる
お菓子だけでなくどんな買い物でも同じだ。
洋服でも、文房具でも、本でも雑誌でもなんでも、すべて同じ。たくさんの人がそこには関わっていて、この人たちは君がモノやサービスを買うことで、お金を稼ぐことができている。
お金を稼ぎ、お金を使うということは、とてもたくさんの人たちに貢献していて、その人たちを喜ばすことができるんだ。