お金に困らないためには、お金を「上手に稼ぐ」・「減らさない工夫をする」・「賢く貯める」という3つの柱が重要であると、企業経営コンサルティングを行う(株)プレジデンツビジョンの代表取締役・石原尚幸氏は指摘します。3つの柱を実践するうえで身につけるべき考え方、方法について、著書『父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方』から、親と子どもとの対話形式で、分かりやすく解説します。
歴史上の偉人による「お金の格言」
ここからは少し上級編になるけれど、お金を稼ぐと成長できるよと教えてくれる、こんな格言があるので紹介しておくね。
「財を残すは下 事業を残すは中 人を残すは上」(後藤新平)
わかりやすく訳せば、
「お金を残すのはたいしたことじゃない。商売を成功させるのは普通。人を育てるのが一番大切なことだ」
となる。
お金を稼ぐことより大切なことのために必要なこと
「なんだ、やっぱりお金儲けより大事なものがあるんだ」
そう思うよね。そのとおり。
でも、この格言には続きがある。
「されど、財なくんば、事業保ちがたく 事業なくんば、人育ちがたし」
わかりやすくいうと、
「とはいえ、お金がなければ商売はやっていけない 商売がなければ、人を育てることは難しい」
ということ。つまり、そもそもお金がなければ商売は続けていけないし、商売がなければ人を育てるのは難しい。商売があるからこそ人は育つ。そういっているんだよね。
ロールプレイングゲームで、ゴールへ向かっていく過程で、主人公がアイテムを手に入れ、敵を倒しながら経験値を積んでいく―。
あの感覚といえばわかってもらえるかな。
「そういうことか。わかりやすい!」
わかってもらえると、父さんも嬉しい。
石原 尚幸
株式会社プレジデンツビジョン 代表取締役
株式会社プレジデンツビジョン 代表取締役
1973年、愛知県名古屋市生まれ。
コーヒー卸商「石原珈琲商会」の三男として育つ。幼少の頃から父の配達についていき、「明日の売上がなかったら、お前の目の前のごはんは食べられないんだぞ」と言葉をかけられていたのが、商売の原点。上智大学経済学部経営学科卒業後、大手石油元売に入社。日本一ガソリン代が安い激戦区に担当営業として赴任。赤字となってしまった大手特約店にて、2年間で3億円のV字回復を実現したことが評価され、31歳で社長賞を受賞。34歳で独立起業後は、現場で培った経営ノウハウにファイナンシャルプランナー資格(1級FP技能士)、MBA修得で得た知見も併せ、成果にコミットするV字回復メソッドを体系化。「売上に偶然はあるが、利益に偶然はない」という理念のもと、社外にいるものの、社長の傍らに寄り添う「社外参謀」としてクライアントのビジョン実現へ邁進している。直近では「父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方」を上梓し、お金と賢く付き合うやり方と考え方をわかりやすく伝える活動も行っている。
【公式サイト】
株式会社プレジデンツビジョン:https://presidents-vision.com/
ジャパンコンサルティングファーム株式会社:http://www.japan-cf.com/
【資格等】
・1級FP技能士
・ビジネス・ブレークスルー大学大学院MBA(経営管理修士・専門職)
【主催する団体】
・ジャパンコンサルティングファーム(株) 代表取締役会長
・五つ星★メンバーシップ 主宰
【著書】
『社長!お金は「ここだけ」押さえれば会社は潰れない〜2枚のシートで利益とキャッシュを確実に残す!(ダイヤモンド社)』
『父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方(三笠書房)』
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連載子どもに伝えたい!お金に一生困らない3つの考え方