(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事では、「いまから投資するべきマレーシア不動産」について解説します。海外移住先として人気のあるマレーシアは、不動産投資としても日本人に人気があります。いままでマレーシア不動産は、大規模プロジェクトの乱立により供給過剰であったため、不動産価格と賃料が下落していくトレンドとなっていました。コロナの影響は不動産市況にも大きな影響を与え、コロナ禍には不動産価格と賃料が大幅に下落しました。このような不動産市況のマレーシアで、なぜこれから不動産投資するべきなのかを解説していきます。

投資家に敬遠されることもある「新興国の通貨」だが…

海外不動産投資はどうしても為替のリスクを抱えることになります。新興国の通貨は弱くボラティリティが大きいのが特徴であるため、通貨分散を目的とした投資には不向きだと言われることもしばしばです。マレーシアリンギットも新興国の通貨であるため、敬遠する投資家もいるでしょう。

 

マレーシアリンギットは通貨バスケット制を採用しています。通貨バスケット制とは、自国の通貨を複数の通貨に連動したレートにする固定相場制のことをいいます。マレーシアリンギットも複数の通貨と連動していますが、対日本円での為替推移はアメリカドルの為替推移とほぼ連動しています。

 

急激な円独歩安や超少子高齢化を迎える日本に少なからず不安を感じる方であれば資産の一部を外貨で保有したり、運用したりしているでしょう。

 

マレーシアリンギットがアメリカドルの為替推移とほぼ連動しているとしたら、通貨分散という観点でもマレーシアリンギットに分散投資をするという考え方に間違いはありません。

マレーシアの「どこで」「何に」投資すべきか?

これから不動産投資をするべきマレーシア不動産といっても、その投資対象は何でもいいわけではありません。「PropertyGuru」ではマレーシア主要都市のProperty Indexを公表しています。

 

クアラルンプール州、セランゴール州、ペナン州、ジョホールバル州で比較をすると、言わずもがなクアラルンプールの不動産価格と賃料がもっとも回復しています。つまり、マレーシアの中でも都心部で不動産投資をするべきということです。

 

州によって違いはあれ、マレーシアは外国人が土地を所有できる東南アジアでも数少ない国です。そのため、不動産投資をする投資対象はコンドミニアム、一戸建てになります。

 

マレーシアでは外国人不動産投資規制により、最低不動産購入額に制限を設けています。最低不動産購入額はその都度マレーシア政府により変更されますが、現行では100万リンギットより高い不動産でなければ外国人は不動産投資ができません。

 

外国人不動産投資規制により、マレーシアの地方の一戸建ては投資対象とはならず一般的には都心の高級コンドミニアムが投資対象となるでしょう。

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