資本投資型、ネット活用型…「シン富裕層」5タイプ
最近の富裕層についてタイプ分けをすると、主に次の5つに分類できます。①から④までが、今増えている「シン富裕層」で、⑤は従来の富裕層に当たります。それぞれのタイプの特徴をまとめました。
①ビジネスオーナー型
シン富裕層の中ではやや古いタイプ。自分の実力で企業を経営してきた。移住の準備に時間をかける。
ロジック好きであり、参考になる新時代の資産形成術は、このタイプから学べる。目に見えるモノが好きで、不動産投資をするタイプが多い。自分自身はあまり目立ちたくないタイプが多い。
②資本投資型
開業医や一流企業勤めのサラリーマンなどが、世間一般の平均よりも高い給与を元手に、株式や不動産、最近だと暗号資産投資で増やしていく。親が資産家(代々病院を経営など)のタイプも、一部にいる。
③ネット情報ビジネス型
インターネットを活用し、株式投資や情報商材、動画配信などの新しい分野にいち早く飛び込み稼いできた、ファーストペンギンタイプ。決断が早い。情報入手にお金をかける。ビジネスを一人から少数で行い、外注をうまく使ったマイクロビジネスをしているため、フットワークが軽く、海外にも軽いノリで引っ越す人が多い。
④暗号資産ドリーム型
暗号資産で、数億円から数百億円規模の巨額の資産を手にした人々。暗号資産が乱高下しても、一切売却することなく持ち続ける忍耐力がある(キャッシュが必要となり、一部のみ換金するケースはある)。自身の判断で投資を決断できる人とメンターのアドバイスに従う人に分かれる。地元の友人などを大切にするタイプで、本当は海外にはそれほど移住したくないと思っている人も多い。
これら4つのタイプの「シン富裕層」に対し、古いタイプの富裕層が、次の⑤です。
⑤相続型
親などの親族から、土地、不動産、金融資産などを受け継いだ。守りに入りがち。受け継いだ資産を元手にビジネスを成功させ、①のビジネスオーナー型になるケースもあるが、受け継いだとき以上には増やせない人のほうが多い。突然巨額の遺産を手にして人生を狂わせてしまう人も。
日本のシン富裕層
なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか
大森 健史 著
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大森 健史
株式会社アエルワールド
代表取締役
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