(※写真はイメージです/PIXTA)

“同じ条件の家”を買うのに、買い方や情報を知らないために500万円も(ケースによってはもっと)損する買い方をしてしまっていることがあります──宅地建物取引士、建築士などの資格を持ち、不動産業界の第一線で活躍する美馬功之介氏の著書『「中古住宅+リノベーション」を賢くお得に買うための住宅ローンとお金の話 』(同文舘出版)より、「必ず人生にプラスになる住宅購入」となるための知識を一部抜粋しお届けします。

 住宅ローンを組むために「団信」加入が必要となるワケ

 

Q 団体信用生命保険への加入は必要ですか?

 

A 必要です。実は必須なんです。

 

住宅ローンを組む場合は基本的に団体信用生命保険(以下: 団信)に加入しないといけません。逆に言うと、団信に入れないと年収の条件をクリアしても住宅ローンが組めません。すなわち「現金でないと家が買えない人」になってしまいます。

 

団信とは簡単に言うと、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害の状態になった時に、残りの住宅ローンが弁済されるしくみです。言い方は悪いですが「死亡したらローンはチャラ」のしくみです。残された家族に負担がかかりません。

 

では、団信に入れないのはどんな人でしょうか?

 

簡単に言うと健康でない人は入れません。加入時に病歴などの告知義務がありますので、引っかかると入れません。生命保険なので当然かもしれませんね。

 

中年になると糖尿病や肝炎、肝硬変などが増えてくるので要注意です。これを私は「健康リスク」と呼んでいます。若いうちに住宅を買う理由のひとつでもあります。

 

病気等で団信に入れない場合は住宅ローンを組むのは困難になります。でもあきらめないでください。使えるローンがあります。それは住宅金融支援機構の「フラット35」です。「フラット35」は団信への加入の有無が選択できます。団信に入らなくても他の条件がクリアできれば住宅ローンが使えますので検討してみてください。

 

また、民間の金融機関でも「ワイド団信」という一般の基準よりも審査基準が緩和された団信プランもありますので、相談してみてください。

 

[図表1]団信に入れない人

 

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