Brainchild BCWのシニアPRマネージャー、シャーリー・ビルンギ氏(写真/提供:Brainchild BCW社)

ウガンダの政治や金融、テクノロジーなどに関する情報を、独自のレポートや論説を交えて届ける現地メディア『PML Daily』より翻訳・編集してお伝えする。

トレーニングプログラムへ投資することの意義

組織文化について私が最もよく読んだ本の一つであるダミアン・ヒューズ氏の著書『The Barcelona Way』では、バルセロナのサッカークラブの例を挙げながら、組織行動がいかに共通の目的に向かって協力することを促進するかについて、さまざまな例を挙げている。

 

この本では、人気(スター性)、独裁的、官僚主義、エンジニアリング、コミットメントという5つの文化について考察している。私が注目したのは、「コミットメント文化」だ。コミットメントに基づく文化を構築している組織は、組織と従業員の間に感情的な結びつきが生まれる。このような組織では定着率が高く、失敗する確率もはるかに低いのだ。

 

新しいメンバーが入社する際には、会社が何を目指しているのか、そしてその目標を実現するための自分の役割を理解する機会を与えることが重要である。

 

適切な人材を確保することで、ビジネスの拡大が保証され、その結果より多くの雇用機会が創出される。したがって、トレーニングプログラムへの投資は、組織文化を維持するだけでなく、組織内でより多くの役割が生まれるため、また失業問題の解決にも役立つ多くの雇用機会を創出するために、優先的に行う必要がある。

 

政府はトレーニングプログラム導入のほか、さらに失業率に対処するために、民間セクター財団ウガンダ(PSFU)や金融機関などの主要なステークホルダーと協力し、若者の起業を支援する環境を整える必要がある。

 

最近、ウガンダは、グローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)により、世界で最も起業家が多い国と評価され、実際に55.6%の若者が新規事業や創業に携わっている。今後さらに、毎年卒業する若者が雇用機会を得るか起業の道に進めるようにするには、彼らに対するより多くの支援が必要だ。

 

筆者:Brainchild BCW シニアPRマネージャー、シャーリー・ビルンギ氏

この記事は、GGOが提携するウガンダのメディア『PML Daily』が2022年8月22日に掲載した記事「SHIRLEY BIRUNGI: Invest in structured graduate training programs to scale-up employment opportunities」を翻訳・編集したものです。

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