1965年頃は、70%以上の食料を国内生産していたが…
【Q】
日本で食べられる食料のうち国産のものは何%?
①27% ②38% ③47%
お店にさまざまな食べ物が並ぶ日本では、食料に関する問題は、どこか他人事のように映るかもしれません。しかし、見えにくくなっているだけで、実際は改善すべき食料問題があります。
そのひとつが「食料自給率」の低さです。「食料自給率」とは、国内で生産される食料の割合。日本は全体の38%が国内で生産されています。では、残りの62%はどうしているのかといえば、外国からの輸入でまかなわれています。
50年以上前の1965年頃、70%以上の食料を国内で生産していました。その後、食料自給率は徐々に下がり、1990年代には半分以上を輸入に頼るようになったのです。もし、災害や戦争などで外国から輸入できなくなれば、日本の食料事情は一気に悪化してしまうでしょう。安定的に食料を確保するには食料自給率を上げることが大切なのです。
【A】
②38%
~関連するSDGsの目標~
2 飢餓をゼロに
作っても、廃棄しても…多くのCO2が排出される衣服
【Q】
日本で1年間に捨てられる洋服は4tトラック何台分?
①2万台分 ②10万台分 ③12万台分
日本では、1年間で約79万トンの衣服が処分されています。そのうち、リサイクルや再利用に回されず、ごみとして焼却処分されてしまう衣服は約63%にのぼります。数でいうと、29億着が作られ、そのうち15億着が捨てられているのです。これは、4tトラック12万台分にのぼります。衣服を作るだけでも多くの二酸化炭素が排出されるため、環境にも大きな影響をおよぼします。
こうした問題の原因は、アパレル業界でこれまで行われてきた大量生産・大量消費だけではありません。買う人の「服は使い捨て」という考え方も、ごみを増やす原因になっているのです。
ごみを減らすには、日ごろから長く着られる服を買ったり、服を捨てたあとの影響を考えたりすることが大切です。また、リサイクルや寄付の活用もSDGsへの貢献につながります。
たとえば、あるファッションブランドは、自分たちの服を回収して新しい服にリサイクルしたり、難民キャンプや被災地に届けたりする取り組みを行っているのです。
流行が過ぎ去ると、まだ着られるうちから捨ててしまうような洋服の買い方や使い方をしっかり見直すようにしましょう。
【A】
③12万台分
~関連するSDGsの目標~
12 つくる責任 つかう責任
笹谷 秀光
千葉商科大学教授 博士(政策研究)