新型コロナの影響で、インフルエンザはどうなった?
【Q】
2020年〜2021年にインフルエンザで病院にかかった日本人は何人?
①140人 ②1400人 ③1.4万人
毎年、冬になるとインフルエンザが大流行します。インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気です。世界中で年間29.1万人から64.6万人が亡くなる恐ろしい病気で、日本でも毎年1000万人以上が感染するといわれています。ところが新型コロナが大流行した2020年から2021年にかけての冬、インフルエンザで病院にかかった人は、わずか1.4万人だったのです。
インフルエンザは、南半球で流行したものが人の移動によって日本国内で広がるといわれています。しかし、2020年から2021年にかけてのシーズンは、新型コロナの感染対策として、外国人の日本への入国規制があったため、インフルエンザウイルスが持ち込まれませんでした。また、新型コロナ感染予防のため、多くの日本人がマスクをしたこと、手洗いを徹底していたことがインフルエンザの流行を抑えたと推測できます。1回の手洗いでウイルスを1万分の1にできるといわれています。病気を予防するためにも、ぜひ習慣化してください。
【A】
③1.4万人
~関連するSDGsの項目~
3 すべての人に健康と福祉を
新型コロナ以後、女性や子どもへの暴力が急増
【Q】
コロナ後、日本での女性や子どもに対する暴力は何倍に増えた?
①0.5倍 ②1.5倍 ③2倍
2020年に新型コロナウイルスが流行ってから、女性や子どもに対する暴力が増えています。世界ではコロナが流行ったとき、国民に対して厳しい外出禁止令が出された国もありました。この間の女性や子どもに対する暴力が、通常よりも増加傾向にあったことが分かっています。
日本も例外ではなく、内閣府男女共同参画局の調査によると、女性や子どもに対する暴力は1.5倍にも増えてしまいました。普段は会社に行っていた人たちが自宅にいるようになって、女性や子どもに対する暴力が増えてしまったと考えられます。また、コロナによって仕事を失ったり、状況が悪化し、不安やストレスがたまったことで、家族に当たってしまうことが増えたのも原因でしょう。
こうした暴力行為は、エスカレートすると大きな事件にもつながる可能性があり、日本でも、虐待によって子どもが亡くなってしまった、というニュースをたびたび目にすることがあります。
もしも暴力を振るわれたら、できるだけ早く警察や周囲の人に助けを求める必要があります。
出典:列国議会同盟(IPU)
出典:令和3年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況について(2021年)
【A】
②1.5倍
~関連するSDGsの項目~
5 ジェンダー平等を実現しよう
16 平和と公正をすべての人に
笹谷 秀光
千葉商科大学教授 博士(政策研究)