(※写真はイメージです/PIXTA)

偏差値や倍率の高い大学へ進学するために避けては通れない勉強。しかし、大人になってからも社会的役割や環境、抱く志に応じて学習しなければならないシーンはおとずれます。我々の人生で避けては通れない勉強を効率よく行う方法や、勉強そのものの捉え方について、ほぼ独学で東京医科歯科大学医学部医学科に現役合格した藤白りり氏が、著書の『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から詳しく解説します。

人生は大人になってからも「学習」がつづく

小・中・高で学ぶことは、人生で困ったときや壁にぶつかったときにそれを乗り越えたり、問題を解決したりするための考え方のベースになります。受験を乗り越えたこと自体が、同じ境遇を過ごした友達や知人との相互理解にもつながり、得た知識は共通言語になります。

 

また、学生時代の勉強のほかにも人生で勉強をしなくてはいけないタイミングは、実はたくさんあります。

 

たとえば、お金のこと。保険のこと。料理のこと。今までなかった新しいIT ツールのこと。もちろん、仕事上のこともです。

 

学生時代のうちに勉強に慣れておくと、“耐性”がつき、人生で勉強をすべきことに出合ったとき、心理的に楽に取り組めるようになります。

ところが、あまり勉強をしてこなかった人や、「自分は勉強が苦手、できない」とのセルフイメージを持っている人は、そうはいきません。

 

イヤイヤ取り組むこと自体もつらいですし、慣れていなければ効率よく学ぶこともなかなか難しいでしょう。

 

「やりたくない」「めんどうくさい」と逃げてしまって、せっかくのチャンスを棒に振るようなこともあるかもしれません。

 

「勉強が苦手」と自覚している人は「今こそ耐性をつくるチャンス」だと思って、前向きな気持ちで受験に臨んでください。

慣れてコツを掴むとハードルはどんどん下がる

「がんばったら成績が上がった!」という経験を一度でも積むと、勉強に対する心理的ハードルはどんどん下がっていきます。

 

小学校のときの私は真面目に勉強することや暗記科目は得意で、応用問題は苦手でしたが、小6の1年間だけ通ってみた塾で勉強のコツのようなものを掴み、「自分はこういう勉強法で成績が上がるんだ」ということがわかりました。

 

そして、中学校の最初の中間テストでいい成績をとったことがあります。おかげで「私って、けっこう勉強ができるのかも!?」と思い込み、それから勉強をがんばるようになったのです。

 

どんどん成功体験を積み、セルフイメージを高めていきましょう。ちなみに、大学受験は結果が出るまでのスパンが長いので、定期試験や模試といった、すぐに結果が出るようなもので自信をつけていくのがおすすめです。

 

藤白 りり

東京医科歯科大学医学部医学科 学生

 

本連載は、藤白りり氏の著書『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から一部を抜粋し、再構成したものです。

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

藤白 りり

KADOKAWA

夢は大きく、勉強はコンパクトに。ノイズはぜんぶ「やる気」に変えよう! SNS総フォロワー数20万人超の現役医大生・藤白りりによる初の著書! 受験生時代、塾にほとんど通わずに独学で医学部に現役合格した、「ムリなくムダ…

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