前回は「タックスマネジメント」の重要性について紹介しました。今回は、なぜ減価償却がタックスマネジメントに有効なのか、その基本的な考え方を見ていきます。

黒字を相殺する投資で税金を先送りに

投資した10億円が再び利益として戻ってくるとき、会社の本業が赤字10億円になっていれば、将来においても利益、法人税ともにゼロです。今の時代、日本を代表する大企業でも赤字に転落してしまうことは珍しくありませんし、全国の法人の7割が赤字ですから、会社が赤字を経験するのは一般的なことです。

 

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本連載は、2014年4月25日刊行の書籍『スゴい「減価償却」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

本連載の内容に関しては正確性を期していますが、内容について保証するものではございません。取引等の最終判断に関しては、税理士または税務署に確認するなどして、ご自身の判断でお願いいたします。

スゴい「減価償却」

スゴい「減価償却」

杉本 俊伸+GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

「減価償却で節税」とはよく聞きますが、課税と節税の仕組みを十分に理解して使いこなせている人は多くありません。 減価償却を活用するポイントは、タックスマネジメントです。タックスマネジメントとは、税額や納付のタイミ…

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