たばこの税負担率は60%超
まず、現状、たばこ税がどのようになっているのか確認しましょう。
日本たばこ産業株式会社(JT)HP「たばこ税の仕組み」によると、1箱20本入り・580円(消費税込)の商品で、以下の通りです。
・たばこ税(国):136.04円
・地方たばこ税(都道府県・市町村):152.44円
・たばこ特別税(国):16.4円
・消費税:52.72円
すべての税金を合わせると、価格に占める割合は61.7%となります。
たばこ税は過去40年間で15倍の増税!
次に、過去のたばこ税がどのように課税されてきたのか、振り返ってみましょう。
日本たばこ産業(JT)が毎年公表している「Fact Sheets」によると、紙巻たばこ1本あたりのたばこ税は、1985年には1.13円だったのが、2022年10月時点で15.244円と、実に約15倍になっています(【図表1】参照)。
このうち、2018年以降の税率の引き上げは、1本あたり1円(1箱20円)ずつ、3段階にわたって計画的に行われたものです。
さらに、加熱式たばこと葉巻たばこについては、紙たばこと別の分類がなされ、紙たばこよりも税率が軽く設定されていましたが、いずれも実態は紙巻たばこと変わらないとみなし、段階的に引き上げ、2022年10月をもって紙巻たばこと同じ税率が適用されるようになりました(【図表2】参照)。