「老後の人生が楽しくなる趣味を見つけたい」「趣味と実益を兼ねて、何か老後にできないか?」…。あなたは今、そんなふうに思っていませんか。もしも今、老後まで続けられる素敵な趣味が見つけるにはどうすればいいでしょうか。セカンドキャリアコンサルタントの高橋伸典氏が著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。
余裕ができた時間をどう過ごすか
▼時間ができたからこそ作れるネットワーク
サラリーマン時代は仕事が忙しく、子どもとの関わりもあったりするなどで、趣味を中心とした活動にはあまり時間をさけなかったのではないでしょうか。
定年後は再雇用、または再就職したとしても、少し時間に余裕ができると思います。そこで、昔やっていたギターを始めたり、テニススクールやジムに通ったり、日曜大工を始めたりすると、リフレッシュできますし、生活に張りも出てくると思います。
楽器を楽器店で習いに行くと、生徒同士でバンドを組む企画もあるようですし、テニススクールでは試合を通じて仲間もできると思います。
こうして昔やっていた趣味を再度始めることで仲間を増やすということも良いのですが、思い切って、今まで興味はあっても手を出さなかったことを学ぶことで、新しい出会いを作るというのはいかがでしょうか。
未知の分野に飛び込んでみるというワクワク感もあるかもしれません。
「朝日カルチャーセンター」「NHKカルチャー」という学びの場があります。
新宿の朝日カルチャーセンターは、100種類以上のコースがあり、絵画、歴史、俳句、音楽、手芸、伝統芸能など多種多様のコースがあります。最近はZOOMを使ってのコースも多いですが、リアルでのコースもあります。
スタッフの方に聞くと、「教室が終わった後、皆さんで集まってお茶とかによく行かれていますよ」「先生と生徒の方との仲も良いようです」ということでした。やはり興味のあることを学びながら、共通の趣味をもった知り合いを作りたいと集まってこられる人も多いらしいです。
オンラインクラスを導入して全国から50歳台男性も多く参加されています。初心者の方も多いようで、一緒に学ばれることを、楽しんでいらっしゃるようです。
セカンドキャリアコンサルタント
モチベーション総合研究所代表/東京定年男女の会主宰
1957年兵庫県生まれ。同志社大学を卒業後、34年間製薬会社で営業、人事、社員教育を担当する。57歳で早期退職し再就職するも、多くのつまずき、苦労を経験する。しかし試行錯誤を重ねることで乗り越え、リスクなく独立する道をつかみ取る。この定年活動がマスコミに注目され、TBSテレビ『ビビット』「定活」特集に出演、『サンデー毎日』『産経新聞』他、多くのメディアに掲載される。
モチベーションを高め、セカンドキャリアに自信を持たせる研修講師として5,000人の受講者に明るい未来と希望を与え、行動変容につなげてきた。特に、東京都主催の「東京セカンドキャリア塾」などで行った自らの定年活動の苦労体験に基づくセミナーは、受講者から「多くのサラリーマンの実態が反映されていて納得かつ共感を覚えた」「アドバイスが具体的なので、すぐにでも実践できる」と好評を博している。また、「東京定年男女の会」を主宰し、定年活動、セカンドキャリアのサポートを行っている。現在は全国のシニアに向け、定年活動に役立つ情報を発信し続けている。
WEBサイト(⇒https://www.takahashinobunori.com/)
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連載3大リスク「お金、孤独、健康」の不安を取り除く定年の教科書