モンゴルのインフラ整備における問題
記者:中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)がこのほど、モンゴルを公式訪問しました。訪問中、ガショーンソハイト国境検問所とガンツモド国境検問所を鉄道で結ぶことが最終決定されました。また、国境検問所の能力を向上させ、検問所を発展させることでも合意しました。モンゴルは、これが輸出の可能性を高めると見ています。実際のところはいかがでしょうか?
デンベレル氏:近年、政府はさまざまな機会の損失について議論しています。機会は逃すべきではありません。今、私たちは正しい政策に従って大型プロジェクトを実行しなければなりません。特に港湾や道路交通に関する問題を解決する必要があります。例えば、ホブド県からウランバートル市までのスイカの輸送は、道路の整備状態の問題で困難でした。今は、ホブド県とウランバートル市が舗装道路で結ばれたため、スイカは1日で市まで運ばれるようになりました。
こうしたマクロのプロジェクトを強化することで、ミクロのビジネスが市場を拡大する機会を得ることができるのです。モンゴルのようにインフラ整備が不十分な国は、このような開発に投資することで、長期的に高い利益を得ることができます。
これまで大型プロジェクトの実施には、政治的な行き詰まりや利害の対立が多く見られました。今、それらを取り除く必要があります。政府は、大型プロジェクトを引き延ばしている人たちの責任を追及すると話しています。大きなプロジェクトを停滞させることは、経済的妨害行為といえます。
刑法には、説明責任を果たすための仕組みがあります。今、私たちは同じ方向を向いて、長期的な発展に備えるべきです。しかし、大きなプロジェクトを実施するために外国のパートナーから借金をし、政府が国債を発行すれば、国の借金は増えるばかりです。それよりも、優れた債務管理が必要です。我が国の二大政党は、政府の債務を国民に分割し、これを推進するための業務について議論しています。これはナンセンスだと思います。
経済学では、債務を人口で割るようなことはありません。債務の持続可能性における分析は、中長期的に行うべきです。プロジェクトの効率性に基づいて意思決定を行うべきなのです。国家は、大きなプロジェクトの実施を「支配」すべきではありません。あくまで国家は計画の推進者として機能すべきです。
これらのプロジェクトは通常、「官民パートナーシップ」によって実施されるべきものです。官民パートナーシップとは、同じ目標に向かって進むために、双方が相互理解と協力関係を作ることです。現政権はいま、公有財産の管理に力を入れています。
政府は、銀行の管理体制を改善させると言い始めました。しかし、銀行に無理やりIPOさせるのではなく、国有企業の株式を発行し、国民の監視の目を向けさせるべきです。このプロセスを加速させることが重要です。そうすれば、企業の透明性と報告における可視化が実現されるでしょう。