モンゴルの亜鉛資源の現状
工業・鉱物資源省の鉱業部門は、モンゴルにおける亜鉛の将来性について詳細な調査を実施した。本調査では、世界の亜鉛市場、モンゴル国内の亜鉛の地質状況、探査・採掘ライセンス、現在の採掘状況、将来の発展可能性などの要因を考慮している。
モンゴルには、亜鉛を含む複合金属の鉱床が存在する11の鉱山資源地域があり、139ヵ所の鉱床と10ヵ所の主要鉱床(埋蔵量:合計1億670万トン)が確認されている。現状で記録されている亜鉛埋蔵量は218万トンである。
操業中の亜鉛プロジェクトがもたらす経済効果
現在、5つの亜鉛および亜鉛を含む複合金属鉱床プロジェクトが操業中である。2016年以降、これらのプロジェクトは年間940~2,430人の雇用を創出し、10万~15万トンの亜鉛精鉱を生産・輸出している。
また、2,070億トゥグルグ(約89億円)~6,390億トゥグルグ(モンゴルの通貨単位。約275億円)の売上を計上し、国家および地方予算に44億トゥグルグ(1億9,000万円)~5,170億トゥグルグ(約222億8,000万円)の税金・手数料を納付している。さらに、現在17のプロジェクトが実現可能性調査の段階にあり、今後、亜鉛関連製品の生産が期待される。
22の新プロジェクトがもたらす雇用と経済効果
今後、モンゴルの亜鉛生産は大幅に拡大する見込みである。現在操業準備中または進行中の22のプロジェクトでは、2024年から2063年の40年間で5,644人の雇用を生み出し、1,804万トンの亜鉛製品(亜鉛含有量210万トン)を生産する計画である。これにより、総売上は19.1兆トゥグルグ(約8,233億円)、国家および地方予算への納税額は4.5兆トゥグルグ(約2,000億円)に達すると予想される。
平均すると、これらのプロジェクトは年間67~804人を雇用し、1,700~16万4,200トンの亜鉛精鉱を生産・輸出し、年間売上は49億トゥグルグ(約2億円)~1.5兆トゥグルグ(約647億円)、納税額は8億トゥグルグ(約3,000万円)~4,378億トゥグルグ(約189億円)にのぼる見込みである。本調査では、こうした亜鉛産業の大幅な成長が、モンゴルの経済や雇用に今後数十年間で大きく貢献すると結論づけている。
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