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穀物価格もウクライナ危機以前の水準

加えていえば、小麦やトウモロコシの先物価格もウクライナ危機以前の水準です。

 

[図表7]小麦およびトウモロコシの価格
[図表7]小麦およびトウモロコシの価格

 

言い換えれば、

 

1.戦争にも関わらず、ウクライナの穀物供給(生産および輸出)は遅滞なく実施される、あるいは、
2.必需品にも関わらず、景気低迷(=需要の低迷)によって、小麦やトウモロコシの供給減少は十分に相殺される

 

と見込まれています。

 

「投資家がウクライナ危機に飽きてしまっている」のかもしれませんが、ここに「読みの甘さ」(油断)はないでしょうか。

 

「ロシアの指導者を信頼できるのか」、これは重箱の隅をつく話ではなく、とてもシンプルな疑問に思えますが、マーケットの答えは「Yes」なのです。

 

PPM(ピーター・ポール&マリー)などが歌った反戦歌『花はどこへ行った』になぞらえれば、戦争を引き起こす統治者もそうですが、マーケット参加者についても「いつになったら学ぶのか?」と歌いたくなります。

インフレはむしろこれから…隙を埋める投資を

我々に「読み違い」があるとすれば、やはり「インフレを甘くみている」ところにたどりつきます。それは杞憂かもしれませんが、杞憂ならそれでよく、ただ、そうした隙を埋めるようにポジションを取っておくことが「負けない投資家」が取る行動です。

 

引き続き、インフレに備え、少なくともここから3年くらいかけて、割安株式やリート、インフレ連動債、商品・コモディティなどに分散・積み立て投資をすることが一案でしょう。成長株式だけで積み立て投資をしている場合には、組み直すか、他の資産を足すことを検討できるでしょう。

 

仮に杞憂でも、長期では、気候変動(地産地消や生活コスト上昇)、米中対立(新ブロック経済/サプライチェーンの見直し/生産回帰や食糧/エネルギーの供給分断、国防支出の増加)、格差是正(教育・インフラなどの支出増加)、労働力人口の減少、公的債務と貨幣の増加など、インフレになる要因はいくつも挙げられます。「インフレに備えるポジション」は長期的にもワークする可能性があるポジションです。

 

 

重見 吉徳

フィデリティ投信株式会社

マクロストラテジスト

 

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