(※画像はイメージです/PIXTA)

高校入試は「入学試験」と「調査書(内申書)」で合否が決まります。調査書に記載される内申点は定期テストによる評価の割合が高いため、定期テスト対策をしっかりすることで、よい成績を取れるようになります。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

教材をうまく組み合わせて得点力アップ

■「塾なし受験」の教材・使い方

 

ここからは、「どんな教材を使って、どのように勉強したのか」という具体的な教材とその使い方について書いていこうと思います。お伝えしたいのは、目的とレベルに合わせた教材をしっかり選び、うまく組み合わせて使いましょうということです。

 

受験プロジェクトの作戦に合わせ、教材をうまく組み合わせることが得点力を上げるコツなのです。

 

塾なし受験の勉強を支える柱となった教材は、(※学校教材を除く)

 

①過去問
②参考書
③通信教材
④オンライン教材

 

それぞれの教材の特徴を生かし、受験勉強のシーンに合わせて使っていました。塾なし受験勉強は「適教材適所」、教材を組み合わせて効果的に使うことが大切です。

 

塾が「受験のデパート」だとすれば、塾なし受験は「商店」での買い物です。デパートがあつらえたもので買い物を完結するのではなく、必要なものを商店や時にネットで集めていくイメージ。私たち受験生側に多くの選択肢があります。しかしその半面、選択が難しいともいえます。

 

①過去問と模試は、受験にはマストです。過去問については、受験予定の学校の他に、候補になった学校や偏差値レベルが同じ都立高校なども実践練習のために解きました。

 

②参考書は、弱点の補強や強化したい部分をピンポイントに狙える便利アイテムです。目的とレベルに合わせた参考書をきちんと選びましょう。参考書の具体的説明は後ほどします。

 

③通信教材については慣れていたこともあり、小学生から使っていたものを中学校でも継続していました。定期テスト対策としてまとめられた号は、使い勝手がよかったと感じています。

 

④最近は選択肢が増えたオンライン教材。出始めた当初は、その手軽さ・低価格に「これは塾なし受験勉強のお助けアイテムになる!」と驚きました。主に、先取り学習や授業のフォロー、苦手意識のある単元の理解を深めるような使い方をしました。

 

このように、教材はそれぞれ登場するシーンが違います。これから詳しい勉強法や使い方をひとつずつ説明していきますので、うまく使い分け・組み合わせながら、受験勉強を進めていきましょう。

 

次ページ合格は中学校の勉強の延長線上にしかない

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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