(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

上値が重い日本株式市場

<予想PERは依然割安圏に入ったまま>

■7月29日のTOPIXの12ヵ月先予想PERは12.4倍です。予想PERは2010年以降の平均が14.1倍、1標準偏差下回る水準が12.2倍ですので、TOPIXは割安圏に入っていると考えられます。

 

TOPIXと同予想PERの推移

4-6月期の企業業績は好調 

<非製造業が大幅増益>

■4-6月期の決算発表が本格化しています。8月2日現在、営業利益は前年同期比で+4.9%、経常利益が同+18.3%に達するなど決算は概ね好調です。特に非製造業の大幅増益が際立っています。

 

TOPIX採用銘柄の4-6月期決算状況

業績拡大の持続性がポイントに

■足元の好調な業績に支えられ、22年度の業績見通しは改善傾向となる一方、23年度の業績見通しが下方修正となっています。結果として、23年度の業績見通しも含む1年先予想利益ベースでみたリビジョン・インデックスは7月下旬以降、再び0を下回っています。TOPIXが割安圏から抜け出せない背景の1つとして、業績に対する不透明感の強まりがあると考えられます。

 

リビジョン・インデックスの推移

 

■23年前半の日本景気は米国景気の悪化の影響を受けて、実質GDP成長率はゼロ近傍まで低下する見通しです。一方、物価もコストプッシュの影響緩和やエネルギー価格の騰勢が一巡することなどから落ち着ていく見通しです。名目ベースの成長率は低下すると思われ、企業業績見通しも23年前半は不透明感が強まるものと考えられます。

 

■次第に外部環境の悪化が想定される中、日本株式市場は企業の業績拡大の持続性を確認しながらの展開となりそうです。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『業績は好調だが上値が重い「日本株式市場」…今後の展開は?【専門家が解説】』を参照)。

 

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

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