(※写真はイメージです/PIXTA)

食事はカロリーではなく中身が大事です。誰でも簡単に実践できる「バランスのいい食事」はズバリ、「1日で14品目をコンプリートする」という食事法だといいます。パーソナルトレーナーとして25年の経験の中野ジェームズ修一氏が著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)で解説します。

バランスよい食事でイイ感じに痩せる

▶Q:ダイエット中の食事で重視するべきことは?

A:カロリーをどれだけ抑えられたか
B:何を何回食べたのか

 

イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

【画像】1日14品目食事法と「具たくさん味噌スープ」レシピ

 

正解はこっち! B:何を何回食べたのか

 

■食事はカロリーではなく中身が大事です。

 

「低カロリーだから」と、こんにゃくばかり、キャベツばかり食べ続けてしまう……。失敗ダイエットによくあるパターンです。

 

特定の食べ物ばかりを摂り続けることは、ストレスやリバウンドの原因になります。何よりも体を作る材料が足りなくなり、筋肉が削げ落ちてガリガリの体になったり、肌色が悪くなったりなど、ただただ、不健康にやせてしまいます。

 

でも、みなさんが目指しているのは、「健康的でイイ感じにやせる」ことではないでしょうか?

 

食事はカロリーではなく中身が大事です。その理由を、簡単に説明しましょう。

 

まず、筋肉を作るにはタンパク質が必要です。体調が悪いと積極的に体を動かす気にならないので、体調を整えるビタミンとミネラルも当然、必要。また、体脂肪を燃焼させるにはエネルギー源が必要なので、糖質も欠かせません。

 

さらに、高カロリーだからと敬遠される脂質も体には必須。なぜならホルモンの生成やビタミンを体に吸収するためには脂質が欠かせないからです。

 

あらゆる栄養素には役割があり、偏らず食べることではじめて働きます。

 

「カロリーが高いから揚げ物はダメ」「こんにゃく麺以外の麺類はNG!」と食べてはいけないものを並べるよりも、「バランスのよい食事」を摂るほうが、間違いなく「イイ感じ」にやせます。

 

とはいえ、この「バランスのいい食事」の基準がわかりにくい。結局、そこがカロリー基準に走ってしまう要因でもあると思います。

 

そこで、「バランスのいい食事」を誰でも簡単に実践できる方法を教えましょう。ズバリ、「1日で14品目をコンプリートする」という食事法です。

 

この食事法では、「1日に何を何回食べられたか」を考えます。ルールは2つ。

 

①14に分けた品目にあてはまる食材を、1日1回食べる。
②ただし、穀類は1日3食必ず食べる。

 

これだけで、自動的にバランスのよい食事の完成です。

 

例えば朝食にトースト、ハムエッグ、ドレッシングをかけたトマトサラダ、フルーツ入りのヨーグルトを食べたとします。すると朝食だけで「穀類」「肉類」「卵」「緑黄色野菜」「油類」「果物類」「乳製品」の7品目を摂ったことになります(品目の分類は下記図版に掲載)。

 

この食事法を使えば、「夕食にステーキ(肉類)を食べたいから、朝はハム(肉類)をやめておこう」というふうに、1日の食事を上手に組み立てられるようになります。

 

中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

次ページ「不足な品目は?」と考えるクセをつける

本連載は、中野ジェームズ修一氏の著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

中野ジェームズ修一

飛鳥新社

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