(※写真はイメージです/PIXTA)

老後資産形成の選択肢として周知されてきた「つみたてNISA」「iDeCo」ですが、メリットを最大限得るためには、ぜひ押さえておきたいポイントがあります。経済ジャーナリストが平易に解説します。※本記事は『マンガと図解でよくわかる 老後のお金 本当に必要な金額の答えと今からできる対策』(インプレス)から抜粋・再編集したものです。

「iDeCo」「つみたてNISA」の賢い組み合わせ方

◆最適な組み合わせ方は、年代によって違う!

初心者が悩むのは、つみたてNISAとiDeCoの組み合わせ方。年代別にメリットを最大限活かせる組み合わせ方を紹介します。

 

30会社員で子どもがいる場合、教育費や住宅・車の購入など何かと出費がかさむ年代。中長期的なライフイベントのために、つみたてNISAを積極的に活用します。選ぶ投資信託は、もしもの出費に備え、バランス型がベター。少しずつでもよいので、iDeCoをスタートさせます。

 

[図表2]

 

45歳会社員は老後に備えた資金の最後の貯め時。老後の資金作りを強化するために、より節税効果が高いiDeCoを優先し始めましょう。一方、子どもの塾代や住宅ローンなど、家計が苦しくなる時期でもあります。今まで通りの積み立てが難しければ、金額を減らしてでもいいので、何とか積み立てを継続していきましょう。

 

[図表3]

 

55歳の会社員は、老後資金作りのラストスパート。子どもが独立し養育費の心配がなくなる一方で、定年が視野に入る時期でもあります。ハイリターンを狙うのではなく、着実に資金を貯めていくことが大切です。つみたてNISAとiDeCoは、限度額いっぱいに積み立てて、その節税効果を最大限享受します。投資先は、バランス型など安定性の高いものをメインに選ぶと安心です。

 

[図表4]

 

このように年代ごとに積立額・割合を変化させ、2つの制度の特性をうまく活用していきましょう。

 

 

酒井 富士子
経済ジャーナリスト
株式会社回遊舎 代表取締役

 

 

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