不動産投資が「一般の投資商品」として浸透してきた!?
「なんでまた不動産なんか買うの?」「バブルのときみたいに必ず失敗するよ」バブル後に景気停滞していた15年くらい前は、筆者が不動産投資の電話営業をすると、大方の反応がこんなふうだったことを覚えています。
それにもめげず、不動産投資は生命保険の代わりになるし、年金だけに頼らない老後生活を豊かにできることなど、多くのメリットをあげて説得しました。
でも私は、今はもうそんな話はしません。新築マンションを売るために今でも同じようなトークをしている業者はいると思いますが、私はもうそんな時代ではないと思っているのです。
それは昔に比べ、一般の人たちの不動産投資に対する抵抗感が、かなりなくなったからです。不動産投資が普通の投資商品として一般に浸透し、紹介でお会いするお客さんは、「とにかく買ってみたい」という人も少なくありません。それだけに今は〝モノの良さ〟で売れる時代なのだと思います。
経済的安定など「ステータス」を求める女性は多い
例えば、こんな20代の女性のお客さんもいます。
独身時代に自分で都心に1LDKのマンションをローンで購入し、今はそこに住んでいるが、結婚して子供も生まれたので近々住み替えを予定している。不動産に限らず投資には昔から関心が高かったようで、住み替えを機に任意売却物件で投資をしてみたいというご希望でした。
興味深いのは、旦那さんはまったくノータッチで、奥さん自身が投資をやりたいという強い意志をお持ちであることです。20代の女性でもごく普通に不動産投資をしたいと考える時代なのだと思いました。
なかには20代半ばぐらいの女性で、1棟買いしてそのなかに住んでみたいという方もいます。実際にはなかなか買えませんが、そういうニーズがあることだけは確かなようです。そうした若い女性が不動産投資に関心を持つ背景のひとつには、経済的な安定とともにステータスを求める意識が働いているのではないかと思います。
不動産やマンションを持っていることで得られるステータスを早く手に入れたい、そう考える若い女性が増えていることを感じます。