2022年の「開校ラッシュ」は日本にとって大きな前進
いかがでしたでしょうか。三者三様のお話、共通するのは、保護者が痛切にグローバル教育の重要性を実感し、その最適解を模索した結果、日本国内の名門ボーディングスクールに活路を見出したという点です。
全人教育と呼ばれる、授業だけではない包括的な教育メソッドを、国際的な環境で実践しているとなれば、確かにそれは頷ける話です。
日本でボーディングスクールが開校ラッシュを迎えているということは、選択肢が格段に広がったということに他なりません。それらの学校を進路の候補として考えることそのものが、日本が真のグローバル教育に向けて大きく前進していることの証左と言えるでしょう。
合格者の体験談を通して、これからのグローバル教育、ボーディングスクール受験を考えている方のヒントになれば幸いです。
佐野 倫子
教育コラムニスト、小説家
東京都生まれ。埼玉大学教育学部附属小学校、共立女子中学高等学校を経て早稲田大学教育学部英語英文科卒。イギリス国立ロンドン大学ロイヤルホロウェイに留学。就職・教育関連雑誌の編集者やWEB制作ディレクターを経て、フリーランスへ。
講談社WEBマガジンmi-mollet、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]にて小説・受験コラムを多数執筆。2021年、多数の受験生保護者への取材と自身の経験をもとに小説『天現寺ウォーズ』を出版。