国際リーダーに必要な資質を育む「最適解」だと感じた
【CASE② Bさん】
お子様:公立中学校に通学中、男子
ご自身の職業:会社経営
お住まいの地域:首都圏
――「日本人の母とヨーロッパ人である私の間に生まれ、日本で暮らす息子に、どのような教育がふさわしいのか。私たちは長年試行錯誤してきました。私はグローバルリーダーと呼ばれる方々と仕事をする機会が多く、息子が彼らのように活躍するために必要な要素を考えました。どんな組織においても、カルチャーも大切ですが、リーダー自身がスピリットを体現しているかどうかが重要です。さまざまな学校を検討するなかで、校長や教師陣と直接会話をして、信念を感じられた学校を候補にしました。
現地説明会に参加すると、見るものすべてが私たちの心を揺さぶりました。広大な自然の中で行われるカリキュラム、全分野における一流の教師陣、個別の寮生活サポート。私たち夫婦はどちらも幼少期に自然の中で育ち、その重要性を体感していたので、理想的な環境でした。息子は、体験授業の夜から『ここに行く』と宣言し、夜はパンフレットを抱いて眠ることもあるほどに入学を心待ちにしています」
具体的な受験対策についてお話ししましょう。まずオンラインテストの準備として数学、英語、非言語推論の問題集をインターネットで購入し、形式に慣れるよう練習をしました。これについては、日本人である妻が中心となって息子のサポートをしてくれました。面接対策としては、想定問答を作り、リハーサルを行いました。私は、コーチングの手法を使い、ある意味で就職の面接をイメージし、自分の長所や特技を英語できちんと伝えられるようにアドバイスをしました。息子は都内の有名な英語塾に2年間通っていたのですが、それがとてもいい準備になったと感じています」
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Bさんはグローバルエリート層と日常的に協働している方だけに、国際リーダーに必要な資質を育むためにもっともふさわしいと感じてイギリス式ボーディングスクールを選んだ、という言葉には説得力があります。実際に、年額900万円のハロウ安比校の授業料・寮費を払える保護者は、往々にしてご自身も国際的に活躍する方が多く、実感に裏打ちされた指針が学校のそれと合致するケースが多いようです。
入学考査については、想像しているよりも対策が可能なのでは、と感じるエピソードです。日本的な入試の意味合いよりも、ポテンシャル、つまり入学後の伸びしろやモチベーションに着目している証左と言えます。