(※写真はイメージです/PIXTA)

自分がネガティブに考えていることをポジティブに変換することで、前向きで明るい見方に変えることができます。前向きに進んでいるとチャンスも訪れ、チャンスも発見することができます。セカンドキャリアコンサルタントの高橋伸典氏が著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

ポジティブな人ほど好かれる理由

■「ネガポジ変換」を実践しよう

 

「ネガポジ変換」という言葉があります。ネガティブなことをポジティブに変換するという意味です。つまり自分がネガティブと思っていることを、ポジティブに変えて見てみるということです。定年を迎え、将来が不安だと思いネガティブに捉える人は多いのではないでしょうか。この不安をポジティブに変換すると、さあ、これから自由に行動できる年齢になった、楽しみだ、ということに変わります。

 

少しネガポジ変換の例を見てみます。

 

①年金の額が少ないから不安⇒年金の範囲で工夫して楽しむことは面白い。

②直ぐに行動できないのが短所だ⇒先を見て判断するので間違いが起きにくい。

③あの人とは考えが違うので合わない⇒考え方が違うので勉強になる。

④病気にならないか心配⇒心配だからこそ食事に気を付けよう。

 

どうですか、ポジティブに捉えた方が前向きになれませんか。ポジティブに捉えた方が物事は上手くいくのです。

 

前向きに進んでいると、チャンスも訪れますし、チャンスを発見できます。そしてまた一歩進むことができます。こうして好循環の中に入っていきます。

 

■慣れれば誰にでもできるネガポジ変換

 

「そうは言ってもそんな簡単にネガポジ変換などできないよ」という声もあると思います。しかし、それは単に慣れていないだけです。慣れて習慣になれば、考えなくても自然にできるようになります。

 

私はコミュニケーション研修でトレーナーをする時、ネガポジ変換のカード演習をします。そのカードの表にはネガティブな表現が書いています。裏にはそれをポジティブに変えた言葉が書いています。

 

演習では表にネガティブな言葉が書かれたカードをたくさん広げて、どのようにポジティブな表現に変えられるか考えてもらいます。グループで考えてもらうのですが最初はなかなかポジティブな表現が浮かんできません。しかし、カードの表と裏の表現を見ながら4牧〜5枚とやっていくうちに要領がつかめてきます。

 

次第に「こういう言い方もあるよね」と考えることができるようになります。時には面白い表現に爆笑することもあります。要するに慣れなのです。

 

研修が終わった時の感想として、「何だか気持ちが楽になりました」「また頑張って仕事をしようという気になりました」と全員明るくなります。本当に考え方、捉え方を変えるだけでこんなにも違うのかと感心します。

 

人はネガティブな人よりポジティブな人と話したいものです。ネガポジ変換を習慣化して人を引きつけましょう。

 

<ポイント>
ネガティブなことをポジティブに変換することで、前向きで明るい見方に変えることができる。

 

髙橋 伸典

セカンドキャリアコンサルタント

 

※本連載は、髙橋伸典氏の著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

髙橋 伸典

日本能率協会マネジメントセンター

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